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美容鍼で得られる効果は?持続時間やリスクなども解説

2018.02.04

Contents

美容鍼は、ハリウッド女優をはじめ日本の芸能人の間でも話題となり、美容を追求する女性の間でも注目されています。しかしながら、試してみたいと思うものの、顔に鍼を刺すとなるとまだ二の足を踏んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、美容鍼とはどのようなものなのか、効果は得られるのか、危険ではないのかなどの疑問点について詳しく解説していきます。

鍼灸の歴史

世界での鍼灸について

鍼灸は今から2000年以上前に、古代中国で誕生しました。漢の時代には「黄帝内経(こうていだいけい)」という、当時の東洋医学の代表的な書物が書かれました。この時代に、現代に通じる東洋医学や鍼灸の基礎ができたと考えられています。

 

近代では世界の医療は長らく西洋医学が中心でしたが、1970年代になってから、徐々に世界でも鍼灸が注目されるようになります。また、1979年にはWHO(世界保健機構)が鍼灸の適応疾患を発表し、鍼灸の効果が世界に認められることとなりました。

 

その後1983年に世界鍼灸学会連合(WFAS)が設立され、1989年には経脈・経穴の名称などがWHOジュネーブ会議で正式に承認されるなど、鍼灸医学の国際的な広がりを受け、用語が標準化されるようになっていきます。

 

2008年にはツボの位置の世界標準を定めるプロジェクトが実施されるなど、鍼灸の有効性が世界的に認められるようになりました。

 

日本での鍼灸について

鍼灸が日本に渡来したのは6世紀ごろです。朝鮮半島から伝わり、律令制度が整備されていく過程で、鍼博士、鍼生などの官職が鍼灸を扱う医療職として設置されます。平安時代までは灸治療が中心で、鍼は主に外科処置などをする際に用いられました。

 

なお日本では鍼よりもお灸がよく用いられ、「徒然草」や「奥の細道」でもお灸に関しての記述があり、当時から広く使われていた治療法だということがわかります。

 

しかし明治時代になると西洋医学が伝来し、日本でも西洋医学が医療の中心となります。戦後には、当時の日本を統治していたGHQが鍼灸を禁止しようとしました。しかし、その後の鍼灸師たちの努力によって、日本でも再び鍼灸の効果や重要性が認められていきました。

 

その後、WHOで鍼灸の適応疾患が発表されたことにより、世界的にも鍼灸が知られるようになりました。そして、世界各国で鍼灸に関する研究が盛んになり、日本は鍼灸の研究、鍼灸師の育成に関して中心的な役割を担っています。

美容鍼とは?

全身のツボに鍼をして刺激を与えることで、免疫力を整えたり血行を促したりする効果がある鍼治療。その中でも特に、美容を目的としたものを美容鍼と言います。美容鍼は顔に特化した鍼治療で、顔や頭部のツボを極細の鍼で刺激することにより、肌本来の美しさを引き出す美容法です。

 

血流を促して新陳代謝を活性化させることにより、体が持っている本来の美しさを引き出すもので、クマやくすみなどの肌トラブルをケアし、内側から綺麗を目指します。東洋の伝統療法である鍼治療がベースになっているため、美容効果だけでなく全身のめぐりを整える効果もあります。

美容鍼を検討されてる方のお肌の悩みは

美容鍼灸には、さまざまな効果が期待できます。お肌の悩みは千差万別。ここでは美容鍼を検討している方が抱えているお肌トラブルにはどのようなものがあるか見ていきましょう。

 

たるみ

たるみの中でも特に顕著に表れやすいのが、表情筋のたるみです。お顔の表情筋は、抗重力筋という、重力に抗うために発達してきた筋肉です。表情筋が加齢によって弱まってしまうことにより、重力に負けた筋肉が引き下げられ、お顔のたるみ」として表れてきます。頬の部分が垂れ下がってくると、特に顔が膨れた印象になってしまうのです。

 

毛穴

年代を問わずお肌のトラブルで多いのが、毛穴の開きです。過剰な皮脂分泌、ターンオーバーの乱れ、ホルモンバランスの変化、乾燥や加齢によるたるみで、毛穴が開きやすくなります。毛穴が開いていると汚れがたまりやすく、さらにたまった汚れが酸化することで黒ずんで見えたり、皮脂がつまってデコボコになったりして、見た目も気になってしまいますよね。

 

顔の疲れ

パソコンやスマホなどで目を酷使することが多いこの時代、目の疲れや充血は顔の疲れとして表れます。特に目の下のクマは、パッと見てお疲れモードなのがありありとわかってしまいます。また、リモートワークが増え、人と会って話す機会が減ってくると、表情筋が衰えてしまい、口角が下がり疲れているような印象を与えてしまいます。

 

顔のゆがみ

身体のバランスの崩れは、普段の何気ない癖が原因で発生することが多いです。表情筋の疲れや噛み疲れ、利き目などのバランスにゆがみがある場合、人間の身体はなるべく上の部位の筋肉で修正しようとします。その結果、首肩周りの筋肉に負担が大きくなり、それが徐々に顔にゆがみとなって表れてきます。

 

ほうれい線

顔がたるみ、ほうれい線が濃くなってくる要因は種々ありますが、中でも代表的な要因として挙げられるのが、表情筋のたるみです。表情筋は「抗重力筋」と呼ばれる、重力に抗うために発達してきた筋肉です。この表情筋の力が加齢によって弱まってしまうことで重力に負けて筋肉が引き下げられ、顔のたるみという形で表れてきます。

 

特に唇の周りの口輪筋と呼ばれる筋肉は、大人になると普段意識して使うことが少なくなります。この部分の筋力の低下がほうれい線の出現につながります。

美容鍼を検討されている方のお体の悩みは

自律神経系の疾患は西洋医学では根本治療が難しいとされていますが、東洋医学には鍼などで自律神経の乱れを整える作用があるため、美容鍼で体質や体調の調整を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは多くの方が抱えているお体の悩みを見ていきましょう。

 

こり

PC作業などの長時間のデスクワークやスマホの操作で同じ姿勢をずっと続けていると、首や肩に負担がかかり筋肉が凝り固まってしまいがちです。運動不足による筋力低下も、こりを招きます。また、ストレスによる自律神経の乱れで血行不良が生じ、体調の不調を感じることなどもあります。

 

冷え性

人間には、本来ならば汗や血液の流れる量を調節して体温を一定に保つ機能が備わっています。それにもかかわらず、ストレスや生活習慣の乱れなどで自律神経がうまく機能できず、体温調整にも影響を与えます。また室内の冷暖房が整った環境においては、暑さや寒さの感覚が鈍くなるため血流の流れが悪くなり、それが冷えの原因にもなっています。 

 

生理痛

生理不順、PMS、生理痛など女性特有のトラブルはホルモンバランスの乱れが起因となっていることが多くあります。ホルモンバランスを整えるために睡眠の質、バランスの良い食事、ストレスの軽減などを意識した生活が必要です。

美容鍼でお肌やお体の悩みにアプローチ

女性が抱えやすい肌や体の悩みに対処する方法の一つとして、美容鍼による施術があります。肌の皮膚は表面から、表皮、真皮、皮下組織の3層で成り立っています。美容鍼は表皮と真皮に対してのアプローチを行う美容法です。

 

肌に鍼を刺すことで、真皮に微細な傷がつき、それによって起こる修復過程で、肌の弾力を保つためのコラーゲン、エラスチン、ヒアロルン酸が生成され、肌に潤いやハリを与えます。また、血流が促進されることによって、新陳代謝も活発化します。

 

美容鍼の効果の持続時間、頻度などはどれくらい?

美容鍼は、施術を受けた方がむくみがとれてフェイスラインがシャープになる、リフトアップしてほうれい線が目立たなくなるなど、多くの方がその場でケアの効果を実感されています。その効果がどれくらい続くのか、サロンにはどのくらいの頻度で通えばいいのかは気になるところですよね。

 

持続時間

初めて美容鍼の施術を受けられた方が効果を実感できる期間には個人差があります。一般財団法人日本美容鍼灸マッサージ協会のウェブページには、初回は3、4日~1週間、長い方で2週間維持できますと記載されています。

 

この効果持続時間は、施術を重ねていくことで伸びていきます。ただし、症状の程度や生活習慣、ストレスなどによって効果が持続する時間は人それぞれですので、担当の鍼灸師にご相談ください。

 

最適頻度

せっかく施術を受けて効果が実感できても、それが続かないともったいなく感じますよね。初めて施術を受けられる方は、初月は1~2週間に一度を目安に通い、効果が定着してきたら維持することに努め、鍼灸師と相談しながら徐々に間隔を空けていくことをおすすめします。

 

お顔と身体への効果を長く安定して実感してもらうためには、無理がない範囲で定期的に通っていただくことが一番大事なポイントです。

 

 最大限の効果を出すためには

美容鍼の効果を継続させるためには、もちろんサロン通いを地道に継続することが大切ですが、日常生活でのご自身によるケアも重要です。適度な運動、バランスのよい食事、十分な睡眠時間の確保など、健康的な生活をおくるように心がけたり、保湿を十分行い、紫外線を徹底的に防ぐように努めることが大事です。

 

また、自宅でのツボ押しや鍼シールや美顔ローラーなど、美容グッズを使用したセルフケアも効果の継続につながります。

 

美容鍼の術後の不安にはどんなものがあるの?

多くの効果が期待できる美容鍼ですが、術後、体が好ましくない状態になってしまうことを恐れ、施術に二の足を踏んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。美容鍼を含め鍼灸治療は、安全な施術でWHOでも認められており、資格を持った高い技術力を誇る施術による細心の施術が行われます。

 

しかしながら、体に鍼を刺すという行為は少なからず体に影響を与えることになるため、起こりうるリスクに対してもしっかりと備えておきたいですよね。ここでは施術後、可能性のあるリスクについて解説していきます。

内出血

美容鍼を受ける方がまず気にされるのは、「顔に内出血ができるのか」という点です。特に人前に出るお仕事の方は仕事に支障が出る場合もあるので、できれば避けたいですよね。

 

HARICCHIでは高い技術と細心の注意にて施術を行っていますが、お体の状態により稀に内出血することがあります。「鍼灸安全対策ガイドライン 2020 年版」においても、金属を体に接触もしくは体内に進入するという鍼施術の性質上、副作用(微小出 血、気分不良、刺鍼に伴う痛み、症状悪化、抜鍼困難など)を完全に防ぐことは困難であると明記されています。

 

美容鍼における内出血の主な原因は、鍼が毛細血管を傷つけてしまうことで起こります。特に血流が悪く弱くなっている血管壁の場合、内出血が起きやすくなります。

 

美容鍼による内出血は、ネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、東洋医学の考えによると、内出血とは体内で滞っていた血液が刺激されて外に排出されることにより起こるものです。体の中の悪い物質を外に出そうとする自然な反応であり、良い傾向と捉えられています。

 

もし内出血が起きても、長くても2~3週間ほどで自然に消えるため心配はありません。大事なイベント前などの場合は担当の鍼灸師に相談してください。目元やお顔全体を避けた別のアプローチによる施術も可能です。

痛み

美容鍼を体験したことがない方は「顔に鍼を刺すなんて痛くないの?」と思ってしまいますが、美容鍼は痛みを感じない方がほとんどです。なぜならHARICCHIでは直径0.1mmの美容鍼を使用しており、虫の蚊のはり先0.08ミリとほぼ同じ細さです。したがって、鍼が皮膚に刺入される瞬間は「チクッ」と蚊に刺されるようなもので、ほぼ痛みを感じることはありません。

 

個人差はありますが、我慢できないほどの痛みを感じたという方はほとんどいないので、安心して施術を受けていただけます。

 

施術後の一時的な痛みやだるさ

鍼の施術により一時的に眠気を感じたり、だるくなったりするケースがあります。一見悪化したように見られますが、血流が良くなることにより体内に溜まっていた老廃物が排出されることで起きる反応で、時間の経過とともに状態は落ち着いていきます。このような状況になった際は水分をしっかりとり、安静にすることが大事です。

 

施術後の代表的な症状は痛み・痒み・発熱・発汗・眠気・倦怠感・頻尿・排便増量・生理出血の増量・吹き出物・ニキビ・状態憎悪などが挙げられます。美容鍼の施術を受けた全ての方にこのような反応が現れるわけではありません。

 

上記のような状態が続く時間は、一般的に施術後だいたい2~3日が多いと言われています。しかし体質やその時の状態によって軽く治まることも、長引くこともあります。

最後に

長い歴史を持ち、体質改善の手段として世界中で行われている鍼治療。最近ではお肌の調整を整えるために美容鍼をする方が増えてきています。美容鍼により肌を良好な状態にキープでき、肌や体の老化防止も期待できます。美容と健康を一緒にケアできる一石二鳥の美容法といえるでしょう。美容鍼は、美容に関心の高い方に人気の美容法ですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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