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自律神経の乱れが原因で起こる体調不良。鍼治療が効果的なのはなぜ?

2018.02.06

Contents

原因もないのにイライラしたり、ぐっすり眠れなかったり…。どことなく体調が悪いのに病院で検査をしてもらっても異常がない時は、自律神経の乱れが原因かもしれません。ここでは自律神経の働きから、自律神経の乱れが引き起こす体調不良についてまとめています。

自律神経が乱れによる体調不良とは

私たちは起きている時も寝ている時も、無意識で心臓を動かし、呼吸をして、食べ物を消化しています。このように自身の意識とは無関係に働き、循環器や呼吸器などの重要な活動を調整しているのが自律神経です。自律神経は体が活発になるときに働く交感神経と、リラックスして落ち着くときに働く副交感神経から構成されていて、どちらかが活発になるともう一方はお休みするようになっています。この2つの神経がバランスよく働いてくれるので、私たちは健康な生活を送ることができるのです。

しかし、そのバランスが崩れると様々な体調不良を感じるようになります。現れる症状は人によってばらつきがありますが、代表的なものとしては全体のだるさ、不眠、頭痛、吐き気、肩こり、手足のしびれ、動悸、ひどい寝汗、不整脈などがあります。

自律神経が乱れる原因は?

精神的なストレス

動物は自身の身に危険が迫ると、相手と戦おうとするか、もしくはその場から逃げようとします。このとき交感神経が活発になり、心拍数や呼吸数が上昇して心肺機能が強化されます。消化器系の運動がストップし、体内の多くの血液が筋肉に送られるようになります。ストレスに反応して、その状況を打開するために体の働きを支えるのが交感神経の本来の働きなのです。

しかし、仕事などで長期的にストレスを受け続けると、交感神経が過剰に働いてしまい、夜になっても神経が高ぶったままリラックスできず、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりして、イライラすることが増えるようになるのです。

生活リズムの乱れ

生き物の体には体内時計があり、私たち人間の体の中にも当然存在しています。この体内時計のリズムと実生活のリズムに大きなズレが生じると、ホルモンバランスを崩したり、自律神経が乱れたりするようになります。体内時計の乱れは、慢性的な寝不足や昼夜逆転の生活、不摂生な食事などが原因で起こります。

ホルモンの乱れ

女性が閉経を迎える5年前から、閉経した5年後までの10年間を「更年期」と言います。日本の女性は平均して50 〜51 歳くらいで閉経を迎えると言われているので、一般的には45歳から55歳が更年期となります。

更年期では女性ホルモンの一つであるエストロゲンの量が急激に減少します。この状況を打開するため、脳は卵巣に対して「もっとエストロゲンを増やしなさい」という指令を出すのですが、そもそも卵巣機能が低下しているので、いくら指令を出してもエストロゲンは増えません。その結果脳が混乱して、様々な体調不良を感じやすくなるのです。更年期の女性がイライラしやすい、体調を崩しやすいと言われる所以です。

このとき、卵巣に指令を送っているのは脳の視床下部という場所なのですが、視床下部は自律神経の調整も司っている場所なのです。更年期に視床下部が混乱することで、自律神経が乱れることがあります。

自律神経の乱れは治せるの?

自分でできる対処法

薬を飲むことで症状をある程度抑えることはできても、根本的な原因を解決しなければ薬をやめた途端に不調を感じるようになります。自律神経の乱れを根本から治すには、過剰に働いている交感神経を休めることが大切です。

夜遅くまで起きていたり寝不足のまま仕事に行ったりすると、体内時計が乱れて自律神経の乱れに繋がります。まずは生活リズムを正すことから始めましょう。翌日仕事がお休みでも早く寝る、ごはんは朝昼夜3食しっかり食べるなど、規則正しい生活を送るように心がけましょう。

また、適度な運動も必要です。体がだるいからといって寝てばかりいても、生活リズムは乱れてしまいます。ウォーキングやヨガなど、無理なくできる運動も日々の生活に取り入れましょう。

寝る前にリラックスできる時間を作る

夜遅くに仕事から帰ってすぐベッドに入るような生活を送っていては、自律神経の乱れは改善されません。夜眠れない方は特に、仕事モードから気持ちを切り替えて、ゆったりできる時間を作りましょう。アロマを焚いたり、マッサージをしたりして、リラックスする時間を確保します。このとき、テレビやスマートフォンからはできるだけ離れること。チカチカした光や明るい電気は不眠の原因になります。電気もできるだけ暗くしましょう。キャンドルの光を使うのもオススメです。

お風呂に長時間浸かると体が芯から温まります。体温が上がると、体は熱を下げようと働くのですが、このとき副交感神経が働くのです。副交感神経が優位になってくれれば、気持ちがリラックスしてぐっすり眠れるようになり、全身の倦怠感から抜け出せます。

ただし、熱いお湯ではなくぬるめのお湯に浸かること。急に熱いお湯に入ったら、それが刺激となって交感神経が活発になってしまうことがあります。

ストレス対策を

自律神経が乱れる原因として、やっかいなのが精神的なストレスです。できるだけストレスを受けない環境に身をおくことが望ましいですが、仕事や家庭などでのストレスは、すぐになくすことはできませんよね。

思い切って大きく環境を変えるのもありですが、新しい環境で他のストレスを受ける可能性もあるので、ストレス耐性を身につけることが一番の解決策となります。なかなか容易なことではありませんが、気にしすぎないようにしたり、前向きに考えたりできるよう、思考のトレーニングをしてみましょう。自分なりの気持ちの切り替え方を探してみて下さい。誰かに相談してみたり、仕事上のストレスが大きい場合にはビジネス書なども参考にするといいと思います。

鍼治療の効果を試してみては?

自律神経の乱れによる体調不良で厄介なのは、病院の検査などで身体的な異常を認めることができない点にあります。現代の医学では身体的に起きている異常に対してのみ治療をすることが可能です。腫瘍ができたら手術を、ウイルスが侵入してきたら抗ウイルス薬を使って治療に当たりますが、身体的な異常を見つけられなければ、そもそも治療をすることができないのです。

そのため、自律神経の乱れが原因で体調不良を訴えて病院に行っても、症状を抑える薬をもらうことしかできません。病院ではイライラしたり不安が強い方には精神安定剤を、不眠症に悩んでいる人には睡眠薬を処方してくれるでしょう。しかし、根本の原因である自律神経が乱れたままでは、薬を飲むことを止めた途端にまた再発してしまうでしょう。

鍼治療では、体のツボに髪の毛ほどの細い鍼を打ちます。とても細い鍼を使用しているので痛みを感じることは少ないですが、体は異物が入ってきたと認識し、その異物を体外へ追い出すために免疫力が向上します。体本来の持っている力を引き出すことによって、様々な不調を改善するようアプローチをするのが鍼治療なのです。古来より、原因不明の病気と戦うために生み出されたもので、自律神経の乱れによる不調にも効果があると言われています。その効果は近年、WHO(世界保健機関)でも認められるようになりました。

もし1人で抱え込んでしまっているなら、ぜひ一度鍼治療を受けてみて下さい。鍼治療には副交感神経の活動を促す働きもあります。病院の検査などでは原因不明だった全身のだるさや手足のしびれ、ほてりや不眠、動悸、不整脈などの体調不良の改善が期待できます。

自律神経の乱れが原因で起きる体調不良は、身体的疾患が見つからないことが余計なストレスになり、そのストレスが原因でより悪化する場合もあります。症状が軽いうちは我慢できてしまうかもしれませんが、無理はせずに早めの対処をお勧めします。是非治療法の一つとして鍼灸治療をお試ししてみてはいかがでしょうか?

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