つらい腰痛は鍼で治る?正しい腰痛との向き合い方
2018.09.01

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誰もがかかる可能性のある腰痛。病院や整骨院、マッサージ、整体など様々な対処方法がありますが、色々な治療法を試してみても完治せず、つらい痛みが慢性化してしまうケースも多々あります。もし腰痛になってしまった場合、どのような対処すればいいのでしょうか?
腰痛の原因は?
腰痛のうち原因が特定できるのは約15%

腰痛を引き起こす原因は実に様々ですが、厚生労働省によると、なんと腰痛で原因が特定できるケースは全体のうち約15%しかないそうです。原因が特定できる腰痛としては、椎間板ヘルニアのように腰の骨が物理的なダメージを受けて痛みを引き起こすものや、ガンや細菌感染などのように、一見腰とは関係のない病気によって腰の痛みを引き起こすものもあります。
慢性的な腰痛はなぜ起こる?

残りの85%は原因が特定できない腰痛です。レントゲンなどの検査で異常が見つからないにも関わらず、腰の痛みを訴える人が圧倒的に多いのです。腰に大きな負担がかかるような仕事や、冷え、肥満や運動不足、精神的なストレスなどの要因がいくつか重なり、慢性的な腰痛へ発展していると考えられています。
通常、人間は痛みを感じると、脳から痛みを抑える物質が分泌されます。しかしストレスを受け続けると慣れてしまい、脳の機能が低下して、痛みを抑える物質が分泌されにくくなってしまいます。腰痛を発症すると痛みから体が自由に動かせなくなり、そのことがストレスになって、さらに脳の働きが低下し、より痛みを感じやすくなってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
慢性化した腰痛は、市販の痛み止めや湿布などを使っても一時的には改善されても根本的には改善されません。
どのように対策をするのが正しい?
まずは医療機関へ
腰が痛くなった時、まず整体へ行こうとする人も多いと思うのですが、初めて腰痛になった場合は最初に医療機関へかかったほうがいいです。もしもガンや細菌感染などが腰痛の原因だった場合、早急に治療する必要があるからです。「病院に行っても腰痛が治らなかった。」という人もいますが、とりあえず命に関わるような病気がないかだけでも調べてもらうために病院へ行ったほうがいいでしょう。
鍼治療も有効

全身のツボに鍼を打つことで様々な症状の改善を期待できる鍼治療は、腰痛にも効果があると言われています。
なぜ鍼が腰痛にいいのかという詳しいメカニズムは解明されていませんが、実際に多くの人が鍼治療を受けて改善されているので、「腰痛になったら整体(鍼灸院)へ行く」という流れが確立しているのです。
ちなみに、鍼治療はWHO(世界保健機関)でもその効果を認められています。
鍼治療で保険は適用できる?

鍼治療で健康保険を適用するためには、まず医療機関へいき、そこで医師から診断書もしくは同意書をもらう必要があります。あなたの腰痛には鍼治療が有効です、というお墨付きを医師からもらわなければ保険は適用されません。そのためにも、やはり最初に医療機関へかかっておいたほうがスムーズに保険適用の鍼治療が受けることができます。
腰痛予防では何をすべき?
まずは正しい姿勢を保って

長時間同じ姿勢でいると腰に負担がかかりますが、姿勢が悪いとさらに大きな負担をかけてしまいます。なるべく正しい姿勢を保つよう意識しましょう。また、中腰で重い荷物を持ち上げるなど腰に負担がかかるようなこともできるだけ控えて下さい。
適度な運動を取りましょう

腹筋や背筋が衰えると姿勢が悪くなり、腰への負担が大きくなります。正しい姿勢を保つためには、ある程度腹筋(インナーマッスル)背筋、体幹はつけておきましょう。また、ストレッチなどで適度に体を動かすと血行が良くなり、腰痛の原因の一つである筋肉の凝りも解消されます。
適性体重を維持して

もともと骨格というのは適性体重分の重さを支えるようにできています。肥満状態というのはそれだけで腰に大きな負担をかけてしまうのです。まずは自身の適正体重をきちんと把握し、その体重を超えないよう注意しましょう。
適度な運動や適正体重の維持で、腰へかかる負担を軽減することができます。腰痛は一度慢性化してしまうとなかなか完治させることが難しいので、痛みがひどくならないうちに鍼やストレッチを取り入れて、早めに対策ができるといいですね。
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