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鍼で筋肉痛のような痛みが出るって本当?施術後の痛みについて徹底解説!

2019.03.27

Contents

肩こりや腰痛の改善を促す鍼治療ですが、なかには「施術後に筋肉痛のような痛みを感じた」という方がいるのをご存知でしょうか。この記事では、施術後に起こる筋肉痛のような痛みについて、徹底的に解説していきます。

筋肉痛のような痛みを感じたことはありますか?

HARICCHIが行った独自のアンケートでは、「鍼の施術後に筋肉痛のような痛みを感じたことがある」と答えた方は、全体の12.2%という結果になりました。

 

※実施元:HARICCHI(2022年5月実施。115名回答)

 

このことから、約10人に1人の方が、施術後に筋肉痛のような痛みを感じた経験があるといった結果に。施術後の痛みは、健康にどのような影響があるのでしょうか。

筋肉痛のような痛みの原因は?

なぜ、鍼を打った後に筋肉痛のような痛みがあるのでしょうか?その原因について詳しく見ていきましょう。

 

術後の反応の「瞑眩(めんげん)」によるもの

鍼での治療後には、まれに術後に反応が起こって筋肉痛のような痛み・だるさを感じることがあります。これは、瞑眩(めんげん)と呼ばれ、体が良くなっていることの証です。

 

瞑眩は、施術によって体に溜まった老廃物が流れ出すことで起こります。廃物が体の外へ排出されたあとは、症状が治まるのです。

 

また、血行改善の過程でも痛みを感じることがあります。患部のコリが長く続くと、患部周辺の筋肉が固まってしまい、痛みを感じにくくなることも。鍼治療で血行が改善されると、組織修復が促され、患部が正常な状態に近づきます。正常になる過程で、再び痛みを感じやすくなるのです。

 

そのため、鍼の施術をしてから1〜2日は、だるさ、筋肉痛のような痛みを感じることがあります。しかし薬の副作用とは異なるため、すぐに症状が治まるのが特徴です。

 

痛い部位の症状が収まったことによる痛み

術後の反応の他に、「最も痛い部位の症状が収まったことで、別の部位に痛みを感じる」場合があります。人は最も痛い部位に意識が向くため、本来痛かった部位の痛みが治まることで、別の部位の痛みに気がつくパターンがあるのです。

 

術後の反応と副作用の違いは?

ここでは、瞑眩と副作用の違いについて見ていきましょう。それぞれの違いは以下のとおりです。

 

副作用:薬によってもともと健康的だったところに負担がかかること

瞑眩:もともと負担のあったところが自己治癒力によって健康を取り戻す際の反応のこと

 

薬の副作用とは、治療のために薬を投与することで、患部とは別の部位に負担がかかることを指します。例えば、抗生物質を投与した場合に負担がかかるのは胃です。医師は、別の部位に負担がかかることを考慮しながら投薬しなくてはなりません。

 

瞑眩は、もともと負担がかかっていた患部が、自然治癒力によって一時的に負担が増えることを指します。一時的な負担が解消されれば、治癒に向かっていくのが特徴です。

鍼で筋肉痛のような痛みが出やすい人とは?

鍼では、すべての人に筋肉痛のような痛みが出るわけではありません。鍼治療後に筋肉痛のような痛みが出やすい人について、詳しく見ていきましょう。

症状(病状)の重い人

・長い間薬を使用してきた人、または現在も使用している人

・強い薬を使用している人、または使用していた人

・食品添加物や加工食品を長期間に渡って食べ続けていた人

・肉や脂肪の多い食事を摂り続けていた人

・疲れを溜めすぎている人

   など

 

疲労を溜めすぎている人は、鍼治療後に術後の反応が出やすいです。その他にも、患部の症状が重い人や、薬を長期間服用している人食品添加物を長期間食べ続けている人に術後の反応が出やすくなっています。

 

また、術後の反応の現れ方は人それぞれ。以下のような要素でも、反応の現れ方が変わってきます。

・遺伝的要素

・食生活やストレスなどの生活習慣

現在の病状

・過去の病歴

   など

 

鍼治療の痛みは個人差があります。少しでも痛みを軽くしたいという方は、生活習慣を見直すところから始めましょう。

筋肉痛のような痛みが現れる期間は?

鍼治療後の筋肉痛のような痛みは、体が正常な状態へ近づいている証です。しかし、痛みが長い期間続くと、仕事や家事にも影響が出てしまいます。施術後の痛みが続く期間は、何日くらいなのでしょうか。

 

最長で3日ほど

施術後の痛みが続くのは、最長でも3日ほどです。術後の反応が現れたら、体を安静にして水分をたくさん摂るように心がけましょう。術後の反応も個人差がありますが、長く続くようであれば医師に相談するのがおすすめです。

 

筋肉痛のような痛み以外に内出血が起こる場合も

筋肉痛のような痛み以外に、内出血が起こる可能性があります。鍼で患部を刺激したときに、血管に当たるのが内出血の原因です。鍼治療ではほとんど内出血を起こしませんが、栄養不足や血行不良で血管が弱くなっている場合に起こる場合があります。

 

施術後すぐに内出血が現れる場合と、数日経ってから内出血が現れる場合がありますが、基本的に痛みは感じません。初めのうちは内出血していたという人でも、施術を重ねるうちに内出血しにくくなるというケースもあるのです。

 

揉み返しとの違いは?

術後に起こる筋肉痛のような反応とは、マッサージを受けた際に起こる「揉み返し」とは違うものなのでしょうか?実際のところ、マッサージ後の揉み返しと、鍼治療後の反応は異なります。

 

揉み返しとは、施術によって筋肉が傷つき、炎症を起こしている状態です。

・押し過ぎによる過度な刺激

無理な体制での施術

・道具を使ったマッサージによる刺激

など

 

上記のような、適切な施術がされなかった場合に起こります。筋肉痛のような痛みだったり、触れられないほどの痛みだったりと、痛みの強さは人それぞれです。

 

揉み返しが術後の反応と異なる点は2つ。「体に良くない反応であること」「施術した部位のみ痛みが出る」という点です。

 

誤った方法で筋肉に炎症を起こしている揉み返しは、体に良くない反応といえます。施術した部位にのみ痛みが出るのも特徴で、術後の反応のように全体的なだるさや痛みが出るわけでありません。

 

体質的にマッサージが苦手な方も揉み返しが起こりやすくなります。不安な方は、あらかじめ施術前に相談すると良いでしょう。

施術後に起こる反応の症状は4段階

術後の筋肉痛のような反応の症状には4段階あります。鍼治療後にさまざまな症状が出ると不安に感じてしまいがちですが、術後の反応の症状を知っていれば対処しやすくなるでしょう。

 

ここでは、術後の反応の症状である「弛緩反応」「過敏反応」「排泄反応」「回復反応」について、詳しく見ていきましょう。

 

①弛緩反応

術後の反応の第一段階として現れる弛緩反応では、だるさや眠気、めまいなどの症状が特徴です。鍼治療で患部の筋肉がほぐれ、体内の毒素や老廃物が体内に流れ出します。このように老廃物が体内を循環することが「弛緩反応」です。

 

体の機能や自律神経が、バランスの乱れた状態から正常な状態へ戻ろうとするために、だるさや眠気が起きるとされています。体が本来の機能を取り戻そうとしている状態ですので、激しい運動は避け、ゆっくり体を休めるようにしましょう。

 

②過敏反応

鍼治療を受け、不調を感じていた患部の組織が修復を始めることで、起こる症状です。新しい血液が流れ込むため、痛みを感じる場合があります。主な症状は、便秘・下痢・腫れ・痛み・発汗。複数の部位が不調だった場合、最も状態が悪い部位から反応が現れます。その部位の症状が治まると、今度は別の状態が悪い部位が反応し始めるのが特徴。

 

一般的に「術後の反応」としていわれているのが、この過敏反応のことです。

 

③排泄反応

過敏反応が終わったら、次は排泄反応が始まります。体内の老廃物や毒素を排出するための働きで、尿の色が濃くなる、吹き出物や肌荒れといった症状が特徴です。人によっては下痢なども起こりやすくなります。

 

④回復反応

滞っていた血流が改善され、汚れていた血液が身体中を巡るのが回復反応です。血流が促進されると新陳代謝が進み、体内の機能が正常に近づいていきます。主な症状は、発熱・痛み・吐き気・腹痛・動悸などです。この反応を乗り越えると、体調が改善されます。

施術時の注意点

鍼治療を行ううえで知っておきたい注意点が3つあります。これから鍼治療を行う方は、ぜひ覚えておいてくださいね。

 

途中で治療を中断しない

鍼での術後の反応は人それぞれです。筋肉痛のような痛みだけでなく、だるさや疲労感、眠気を感じる場合もあります。ここで注意したいのが、自己判断で途中で治療を中断しないことです。

 

「鍼治療で体調が悪くなった」「自分には鍼は合わないかも」と、途中でやめてしまっては治療の効果が発揮されません。鍼治療での術後の反応は、数回続けるうちにだんだん軽くなるもの。体の状態がいい方向へ向かうことで、術後の反応も軽くなります。

 

そのため、自己判断で途中で治療を中断せずに何度か続けるようにしましょう。

 

熱いお風呂や長湯はNG

鍼治療で気になるのが、当日のお風呂についてです。治療日当日はお風呂に入っても良いとされていますが、施術後2〜3時間はあけるのがおすすめ。鍼治療で使われる鍼は細く、すぐに傷口が塞がるためお風呂に入っても、細菌が入り込むといった心配は少ないでしょう。

 

しかし、鍼治療によって血行が良くなっていることから、長湯や熱いお風呂に入るのはNGです。施術当日は長湯をせずに、シャワーやぬるま湯での入浴で済ませるようにしましょう。

 

参照:https://www.haricchi.jp/faq/

 

お酒は控えるのがベスト

鍼治療の施術後は飲酒可能です。しかし、施術後は血行が改善され、摂取したアルコールがまわりやすい状態になっています。そのため、お酒に強い自信がある方でも酔いやすい、悪酔いしやすいという可能性も。

 

また、施術後にお酒を飲むことで、鍼の効果が薄くなることも指摘されているのです。施術後は患部の血流を促し、回復へと向かいます。しかし、飲酒によって肝臓がアルコールの分解をする際に、肝臓部分へ血液が集まってしまうため、鍼の効果が薄くなる結果となるのです。

 

体へ悪影響があるわけではありませんが、鍼の効果を持続させるためにも、施術前後は飲酒を控えるのがおすすめ。特に、施術前に飲酒して酔っている状態では、施術を断られる可能性もあるため、注意が必要です。

 

参照:https://www.haricchi.jp/faq/

まとめ

今回は、鍼を打った後に感じる筋肉痛のような痛みについて、以下の内容をご紹介しました。

 

  • 筋肉痛のような痛みの原因
  • 痛みが出やすい人の特徴
  • 痛みが現れる期間
  • 術後の反応の4つの段階
  • 施術時の注意点

 

鍼を打った後の筋肉痛のような痛みは、術後の反応によるものです。薬の副作用とは違い、体が正常に近づいている証のため、最長でも3日ほどで治まります。

 

鍼治療で注意したいのは、筋肉痛のような痛みを感じたからと途中で治療を止めること。術後の反応の痛みは、治療を続けていくうちにだんだん軽くなっていきます。不安に感じる施術後の痛みですが、体が回復するうえで欠かせない反応ですので、どのような症状が出るのかきちんと把握しておきましょう。

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