美容鍼であざができるって本当?内出血が起こる原因や対処法まとめ
2019.03.29

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体を健康に保つだけでなく、たるみやしわにもアプローチできるのが美容鍼です。しかし、美容鍼の経験者の中には「施術後、顔にあざのようなものができた」という声も少なくありません。今回は、美容鍼で起こりうるあざについて、詳しく調べてみました。
美容鍼の施術後、あざになった経験はありますか?
HARICCHIでは独自にアンケートを行い、美容鍼の施術後にあざとなった経験のある方の割合を調べてみました。
実施元:HARICCHI(2022年5月実施。回答数89名)
アンケートの結果「あざになったことがある」と回答した方は、全体の10%、10人に1人の割合という結果になりました。美容鍼は主に顔へ施術を行うため、あざができるのは避けたいですよね。
美容鍼を打った後のあざの原因は?
なぜ美容鍼を打った後にあざになってしまうのでしょうか?その原因について詳しく見ていきましょう。
血管を傷つけたことによる内出血
比較的高い安全性が確保されている美容鍼ですが、鍼を刺しているうちに血管を傷つけてしまうことがあります。通常であれば血管壁が鍼を避けてくれますが、血流が悪いところは鍼を避けきれず、血管が傷つくことで内出血となるのです。そのため、患部の状態が悪いほど、血管が傷つきやすく、内出血のリスクも高いといえます。
美容鍼を打った後に内出血が起こる流れを見ていきましょう。
1. 状態の悪い血管が鍼によって傷つく
2. 血管が破れ、血液が漏れ出す
3.漏れ出した血液が皮下組織へ溜まり、内出血となる
漏れ出した血液が皮膚の外へ排出されれば、内出血にはなりません。
静脈性と動脈性の2種類がある
内出血には、静脈性と動脈性の2種類があります。傷つけてしまった血管が動脈か静脈かで、内出血が起こるスピードが変わるのが特徴です。
動脈:施術中に部位が腫れてくるため、気が付きやすい
静脈:施術後数時間〜翌日に腫れてくる
施術に使われる鍼は0.1mmほどでとても細いため、静脈性と静脈性、どちらの内出血であっても健康被害はありません。内出血が消えるまでの日数に個人差はありますが、2〜3週間で消えることがほとんどです。
内出血を完全に防ぐことは不可能
鍼を打つ患部の状態が悪いほど内出血しやすいため、完全に内出血を防ぐことはできません。ベテランの鍼灸師でも、100%内出血を防ぐことは難しいと言われていますが、施術の仕方でなるべく内出血が起こらないように工夫できます。
内出血をできるだけ防ぎたい場合は、内出血のリスクを抑える対策をしている鍼灸の国家資格を持った経験豊富なスタッフがいるサロンを選ぶのがおすすめです。
美容鍼であざが出やすい人とは?
先ほどのアンケートでは、10人に1人の割合で美容鍼でのあざを経験していることがわかりました。実際のところ、美容鍼であざになりやすい体質の人はいます。ここでは、美容鍼であざになりやすい人の特徴についてまとめてみました。
血流が悪くなっている人
美容鍼であざができやすい人は「血流が悪くなっている」ことが理由の1つです。血流が悪い人は栄養素や酸素が不足し、血管そのものが脆くなっています。そのため、美容鍼のような細い鍼が刺さっても血管が破れやすいのです。
特に、毛細血管のような細い血管が破れやすく、施術をした場合に内出血になりがち。血流が悪くなる原因は、以下のとおりです。
■糖尿病・高血圧などの病気
■加齢
■喫煙
■睡眠不足や運動不足などの生活習慣
など
あざができやすい人は、血管が弱いだけでなく、血液を止める力も弱まっていることがあります。そのため、一度あざができると治りにくいというデメリットもあるのです。
胃腸の働きが弱っている人
胃腸の働きが弱っている人も、美容鍼であざが出やすいタイプです。胃腸の働きが弱っているため、食べたものの栄養が吸収できなくなってしまいます。栄養が十分に補給できないと、血液も新しく作られなくなり、血管の壁が脆くなる原因になるのです。
遺伝や体質的にあざができやすい人
美容鍼であざができやすい人は、遺伝の可能性もあります。家族にあざができやすい傾向があり、それを受け継いでしまっている場合は、他の人に比べてあざができやすいです。また、体質的にホルモンバランスが崩れやすかったり、皮膚が薄かったりする場合も、あざができやすいといえます。
美容鍼でのあざはどのくらいで治る?
ベテラン鍼灸師でも完全に防げない「施術後のあざ」ですが、実際にあざになってしまった場合、どのくらいの期間で治るのでしょうか?美容鍼は顔周りに刺すことが多いため、顔にあざができるのは避けたいですよね。あざが治るまでの期間と、早く治すための対処法についてまとめてみました。
あざが治るまで最長で2〜3週間
個人差はありますが、美容鍼でできたあざが治るまでの期間は、最長でも2〜3週間ほどです。その人の体調や体質、生活習慣によってさまざまですが、「数週間でだんだん薄くなっていく」のが特徴です。
万が一、顔周りにあざができてしまった場合は、化粧品などでうまくカバーしましょう。また、施術後にあざや内出血が悪化する場合は皮膚科を受診しましょう。
あざを早く治すための対処法
実際にあざができた場合は、正しい対処をすることで、早めに改善できます。
・あざのできた部位を冷やして炎症を抑える
・炎症が治まったら、あざのある部位を温める
できたばかりのあざの場合、あざがある部位に炎症が起きているため、まずは患部を冷やします。1〜2日ほどで炎症がおさまるので、そのあとに患部を温めると早く治せます。内出血によるあざは体に悪いものではなく、跡が残る心配もありませんが、治るまでに時間がかかるのが難点です。
正しい対処をすることで、回復までにかかる時間を短縮できます。
美容鍼でのあざに関するよくある質問
美容鍼でのあざは体に悪いものではありません。しかし、あざができてしまうと気になるもの。そこで、美容鍼のあざに関するよくある質問をまとめてみました。
あざができたら病院へ行くべき?
美容鍼を打った後のあざは悪いものではないため、病院を受診する必要はありません。長くても2〜3週間ほどで回復します。しかし、1ヶ月以上あざが治らないなど、内出血が長引くようであれば医師へ相談しましょう。
あざが治るまでどのようにカバーすればいい?
あざが治るまで、ファンデーションやコンシーラーを使ってカバーするのがおすすめです。内出血した部位によって青っぽく見えたり、緑っぽく見えることもあるため、普段使っている化粧品の色味ではカバーできない場合もあります。その場合は普段より明るい色味を選ぶなど工夫が必要です。
また、メイク前にホットタオルで温めるのも効果的。施術後のあざは皮下組織に血液が流れ込んでいる状態ですが、患部を温めることで血行が良くなり、流れ込んだ血液が吸収されやすくなります。
結果的にあざを早く治す効果もあるため、ぜひホットタオルを取り入れてみましょう。
顔以外に鍼を打つことはできる?
大切なイベント前には、顔にあざを作りたくないもの。そんな時は、サロンによって顔以外に美容鍼を打つ方法もあります。フェイスラインや耳の周り、頭皮など、万が一あざになっても目立たないところへ鍼を打てるので、気になる方は、一度鍼灸師へ相談してみてはいかがでしょうか?
また、サロンによってはタオルを使ったあざ予防や、あざができてしまった場合の特別ケアを用意していますので、事前にチェックしておきましょう。
施術時の注意点
美容鍼の施術時には3つの注意点があります。この注意点を知っておくことで、より美容鍼の効果を高めることにつながりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
水分を多めにとる
美容鍼の施術後は、血行が改善されて老廃物が排出されやすくなっているため、いつもより水分を多めに摂るのがおすすめです。施術当日は無理な運動はせず、水分を多めに摂ってゆっくり休むようにしましょう。
熱いお風呂や長湯はNG
施術後は患部を中心に、血行が改善されます。施術当日の入浴は問題ありませんが、2〜3時間はあけてから入浴するようにしましょう。血行が良くなったことで、かゆみが出る可能性があります。
また、熱すぎる温度や、長時間の入浴も注意が必要です。施術に使われる鍼は細いため、入浴しても傷口に菌が入ることはありません。しかし、鍼を打った場所をゴシゴシとこすりすぎるのはNG。当日は軽めのシャワーなどで済ませるようにしましょう。
メイクは肌への刺激が少ないものを
施術後は、化粧品にも注意が必要です。患部が炎症を起こしている状態のため、肌への刺激が強い化粧品を使うと、かゆみが出る場合があります。軽めのメイクにするか、肌への刺激が少ない物を選ぶのがおすすめです。患部が熱を持っている場合は、冷やしながら様子を見ましょう。
施術後に筋肉痛のような反応が出る可能性も
美容鍼の施術後はあざだけでなく、筋肉痛のような痛みが現れる場合もあります。この痛みは体が回復へ向かうときに起こる反応のことです。こうした術後の反応は体に悪いものではなく、施術後数日間はだるさや痛みがありますが、すぐに回復します。
施術後に反応が出た場合も水分を多めに摂り、体をゆっくり休めることが大切です。施術を何度か繰り返すことで、だんだんと反応も出なくなります。だるさや痛みがあったからといって、施術を途中でやめないことが大切です。
まとめ
今回は、美容鍼の施術後にできるあざについて、以下の内容をご紹介しました。
■美容鍼であざができる原因
■美容鍼であざの出やすい人
■美容鍼でのあざが治るまでの期間
■美容鍼のあざに関するよくある質問
■美容鍼を施術する際の注意点
美容鍼でのあざは、血管を傷つけた際にできる内出血によるものです。患部が悪いほどあざができやすくなるため、内出血を完全に防ぐことはできません。血流が悪くなっている人や胃腸の働きが弱っている人、生まれつき内出血しやすい人はあざができやすくなっています。
万が一、あざができた場合でも、2〜3週間で治るため心配する必要はありません。できてしまったあざはコンシーラーやファンデーションでカバーできますが、より早く治すには冷やす→温めるのプロセスが大切です。
美容鍼でのあざは、誰にでも起こりやすい内出血が原因。できるだけあざを防ぐには、生活習慣を改めると良いでしょう。また、あざ予防に力を入れているサロンもありますので、事前にチェックしてみてはいかがでしょうか。
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