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エステと美容鍼はどう違う?それぞれの定義と各メニュー&費用を徹底比較

2019.04.01

Contents

この記事では、たくさんある美容施術サービスのなかで「エステ」と「美容針」を徹底比較。施術を受ける前に「何ができるのか」「何ができないのか」を理解しておくことが大切です。自分に合った美容法を選択するためにぜひ参考にしてください。

エステと美容鍼はどう違う?

エステの定義

エステの語源はフランス語の「Esthétique(エステティック)」。全身の美容術のことを意味しますが、その範囲は各国の法律によって定められていて異なります。

 

日本では、2002年に総務省が定めた「日本標準産業分類」で「エステティック」は以下のように定義されています。

「手技又は化粧品・機器等を用いて、人の皮膚を美化し、体型を整える等の指導又は施術を行う事業所をいう」

また、一般社団法人日本エステティック振興協議会ではもっと具体的に表現されています。

 

「エステティックとは、1人ひとりの異なる肌、身体、心の特徴や状態を踏まえながら、手技、化粧品、栄養補助食品および、機器、用具、等を用いて、人の心に満足と心地よさと安らぎを与えるとともに、肌や身体を健康的で美しい状態に保持、保護する行為をいう」

 

この定義の通り、エステは単に「肌だけ」でなく、全身の美しさを目指しており、身体的なケアだけでなく、心にもアプローチし、心身ともに健康的で美しい状態へと導く施術だということがわかります。

 

美容鍼の定義

美意識の高い方がSNSなどで発信し、注目を集めている美容鍼。東洋医学が発祥の鍼灸治療をベースとして、全身に点在する経穴(けいけつ)を鍼やお灸で刺激することにより、自然治癒力を高め、体調を整える施術です。この鍼灸治療を美容に特化したものが「美容鍼」といいます。

 

美容鍼の根本的な考え方は、針で体の内側に刺激を与えることで、体の内側と外側の両方が健康的に美しくなることです。「皮膚は内臓の鏡」という言葉もある通り、美容鍼では皮膚は体内の健康状態や精神状態が反映される部分だと考えます。

 

そのため、鍼灸治療では、皮膚をキレイにしようと皮膚だけを対象に施術することはしません。鍼灸治療が目指すのは、皮膚の代謝はもちろん、筋肉の弛緩、血流の促進によって見た目もキレイになることです。

 

鍼灸の世界は、中国最古の医学書とされる「黄帝内経」をルーツとして大きくわけて3つあるといわれています。1つ目は「伝統鍼灸」、2つ目は「現代鍼灸」、3つ目は「中医学」です。このなかで日本人の体質に合っているのが、伝統鍼灸とされています。中医学がロジカルで欧米で受け入れられているのに対し、伝統鍼灸は施術する側の経験や感覚を大事にします。また、中医学で用いる鍼は太いため、日本人女性には好まれないと考えられています。

 

鍼灸治療についてはWHO(世界保健機関)は、副作用の少ない比較的安全な治療として受け入れています。

底比較 1.メニューの違い

ここまでエステと美容鍼の定義を解説しました。次に具体的に「メニューの違い」、「効果の違い」、「通う頻度」、「価格」に分けて比較してみましょう。

 

エステのメニュー

一般社団法人日本エステティック協会によるとエステティックのサービスは以下の3つとしています。

 

1.スキンケア

スキンケアには「表皮のケア」、「爪の基本的なケア」、「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊しない一時的な脱毛」が含まれます。「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊しない一時的な脱毛」の項目は、やや分かりづらいですが、厚生労働省によると「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊」する行為は「医師のみ」が行えるとされています。医師免許を持たないエステティシャンはそれ以外の、いわゆる「光脱毛」は可能です。

 

2.プロポーションメイキング

同協会によると「プロポーションメイキング」とは単にやせたり、体重を減らすことを目的とするものではなく、「健康でバランスのとれた体型」を指しています。

 

3.リラクセーション

手技によって身体だけでなく、心の緊張を弛緩させることを目的としています。

 

美容鍼のメニュー

美容鍼ではカウンセリングのあと、施術に入ります。使用される鍼は多くの場合3cmと1.5cmの2種類で、部位や肌の厚みに合わせて使い分けられます。また美容鍼で使用される鍼は非常に細く、3cmの長さのものは0.18mm、1.5cmのものは0.14mmのものが一般的です。また、美容鍼で使用する鍼は注射針のように先端が尖っておらず、研削加工によって丸みを帯びています。そのため、ほとんどの方にとっては蚊が刺すときのような感覚で、痛みを感じることは少ないです。

 

一般的に、体質、血行や筋肉の状態にもよりますが、鍼を顔に30~50本打ち、2〜10分くらいそのままにして鍼をとります。たくさん鍼を打てば効果的というわけでなく、本数が多くなると内出血のリスクも高くなるため、鍼灸師と相談のうえ進めていきます。

 

また、美鍼パルスをメニューとして取り入れているところもあります。これは鍼に低周波の電気を流しながら施術する方法です。「鍼だけでも痛そうなのに、電気まで流すなんてこわい」と思う方がいるかもしれません。しかし、流す電気はごく微量であり、しかも低周波のため、痛みを感じることはほとんどなく、心地よい刺激を味わうことができます。

 

顔だけでなく、身体のほかの部位にも使用されることがあります。普段なかなか使わない深層部の筋肉にアプローチし、水分や血液の流れを改善し、むくみ解消になるため、ふくらはぎや足首に使われることもあります。

徹底比較 2.効果の違い

エステの効果

エステは、皮膚と体の構造を知り尽くしたプロのエステティシャンによる施術で、自分ではできないアプローチでケアしていくもの。例えば、セルフケアでは不十分な肌の保湿を、エステ専用アイテムを使ってしっかりと肌の保湿をしたり、ピーリングを施すことで肌を健康に保つことが期待できます。また、時間をかけてマッサージしたり、アロマを使ったりすることでリラックス効果を得られるのもエステの魅力です。

 

美容鍼の効果

上述したように美容鍼は体の内側からアプローチする点でエステと異なっています。そのことによって以下の3つの効果を目指します。

 

1.血行を促進

美容鍼によって筋肉の緊張を緩めることで、血管が拡張して血行が促進されます。血行促進により、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が活発になります。その結果、肌のくすみが改善され、表情が明るくみえるようになります。

 

2.コラーゲンの生成

美容鍼によって肌には小さな「傷」がつけられます。しかし、そうすることで白血球の一種であるリンパ球が傷口を修復しようとして集まってきます。また、同時に肌を構成しているタンパク質の一種であるコラーゲンも生成されます。結果として肌にハリが出ることを期待できます。

 

3.表情筋を柔らかくする

人と話す機会が少なかったり、表情が乏しかったりする場合、表情筋が使われないためどんどん硬くなってしまいます。硬くなった表情筋はしわの原因となります。

 

また、加齢によっても他の部位と同じように表情筋も減少していきます。30代から減少し始め、80歳までに30~40%程度低下するともいわれています。筋肉が減少すれば皮下脂肪や皮膚を支えられなくなり、だんだんと皮膚がたるみます。また、血管が圧迫され、血行も悪くなることで表情筋内に老廃物や疲労物質が蓄積され、クマやむくみにも繋がります。

 

しかし、美容鍼で表情筋にアプローチし緩めてあげることで、老廃物や疲労物質も排出され、むくみやたるみ、しわの改善が期待できます。

徹底比較 3.通う頻度

美容法を継続したいときに気になるのが通う頻度です。エステと美容鍼の通う頻度を比較しました。

 

エステ

個人の体質や、受けるメニューにもよりますが、月に1回のペースで通うのがよいとされています。特に肌のケアのためにエステに通いたいという方は、正常な肌のターンオーバーが約1カ月であるため、そのタイミングに合わせてエステで集中的なケアをすることが効果的だといわれています。肌が荒れているときには1〜2週間に1回のペースで通い、肌の調子が安定してきたら月1回のペースにするというのもよいかもしれません。

 

美容鍼

美容鍼では、肌の状態がよいと効果の持続時間も長くなります。施術を重ねるほど肌の状態がよくなるため、通う目安としては4日~1週間に1度の施術を3~5回行って肌のコンディションを整え、そのあとはメンテナンスとして1カ月に1回のペースでお越しいただくことを推奨しています。

徹底比較 4.費用

HARICCHIが200人を対象に「美容サロン選びで最も重視するポイント」を独自アンケート(2022年4月実施)したところ、1番多かった回答は「価格」(全体の44%)という回答でした。2番目が「スタッフの対応」(全体の23%)で、価格を重視しておられる方が非常に多いのが伺えます。

 

しかし、これはエステにしろ、美容鍼にしろ、単に価格が安ければよいという訳ではないはずです。エステ、美容針を含めた美容施術サービスを受ける人のほとんどは「価格に見合った効果」を期待するでしょう。

 

エステや美容鍼を選ぶ際には費用だけでなく、それぞれの店舗の特徴や施術内容、スタッフの技術レベルや資格取得の有無なども総合的に比較して、納得のいくサービスを受けられるようにしましょう。

 

エステの平均的な費用は、11,747円

総務省統計局の小売物価統計調査によると、2022年3月の全国のエステティック1回の平均費用は11,747円でした。2015年1月から2022年3月の期間で平均費用が最も高かったのが2020年6月の12,188円、最も安かったのが2016年12月で11,182円でした。

 

美容鍼の平均的な費用は10,000円前後

総務省による調査はありませんが、首都圏では施術時間が60〜90分で費用は10,000円前後の店舗が多いようです。店舗の所在地が首都圏でない場合、費用は10,000円を下回る店舗も存在します。エステであっても、美容鍼であっても、「初回限定料金」と「通常料金」が別々に設定されている場合が多いため、継続して通うことを考えている場合は「通常料金」で比較するようにしましょう。

エステと美容鍼の併用は可能?

エステと美容鍼にはそれぞれ特徴があることがお分かりいただけたと思います。では、それぞれの特徴を活かしてエステと美容鍼を併用することはできるのでしょうか?

 

結論からいうと併用は可能です。ただ、施術内容によってはお互いの効果を低下させてしまうことがあるため、タイミングや順序に配慮する必要があります。

 

例えば、美容クリニックでボトックス注射を受けた場合を考えましょう。ボトックス注射も美容鍼も筋肉に直接アプローチします。ボトックス注射は筋肉弛緩作用があるため、美容鍼によって代謝が促進されると、ボトックス注射の効果を低下させてしまう恐れがあります。そのため、ボトックス注射のあとに腫れや炎症がないかを確認したあとに美容鍼での施術を受けるようにおすすめします。

 

また、エステでは顔に光をあてることでしわやそばかす、小じわ、くすみなどを改善する「フォトフェイシャル」という施術があります。この美容法は皮膚の真皮層に微細な傷をつけることでターンオーバーを狙うものである点で美容鍼と似ています。そのため、炎症や赤みがなければ、美容鍼と併用することで相乗効果を期待することができます。

最後に

エステと美容鍼の違いを徹底比較してきました。それぞれのメニューや効果が異なる点もあれば共通しているところもあります。その特徴と自分の体質をよく理解して、カラダが喜ぶ美容法を選びましょう。

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