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ヘルニアにお悩みの方へ。鍼灸治療の効果を解説

2019.04.02

Contents

病気の進行具合によっては、ひどい痛みに悩まされることもあるヘルニア。もしもヘルニアだと診断されたらどうしたらいいのでしょう?ここではヘルニアを発症させる原因とその治療法について解説します。痛みを和らげてくれる鍼灸治療についてもご紹介しています。

ヘルニアとは

人の体に存在する24個の背骨(脊椎)の骨と骨同士の間に、クッションの役割を果たす「椎間板」が存在します。この椎間板に負担がかかることにより、椎間板の中心にあるゲル状の組織「髄核」が飛び出してしまった状態を「椎間板ヘルニア」といいます。

 

また、ヘルニアは原因となる場所によって名前が異なります。首の骨(頸椎)で起こるヘルニアは「頸椎椎間板ヘルニア」、腰の骨(腰椎)で起こるヘルニアは「腰椎椎間板ヘルニア」と呼ばれます。

椎間板ヘルニアについて

腰痛の原因で最も多いとされる椎間板ヘルニア。HARICCHIの独自アンケートでは、ヘルニアに悩まされたことのある人は13%と少ない結果になりました。しかし、本人がヘルニアを患っているにもかかわらず、気づかないケースが多くあります。気づいてから既に痛みが進行している場合もあるため、ちょっとした違和感が続いたら、見逃さないようにすることも大事です。

 

では、ヘルニアはどういったときに発症しやすいのでしょうか。原因と症状、検査方法についてご紹介します。

※実施元:HARICCHI(2022年5月実施。回答数217名)

原因

椎間板ヘルニアの主な原因は、環境要因、遺伝要因、年齢の3つです。座る、立つ、ものを運ぶといった動作だけでも、椎間板にはかなりの負担がかかっています。しかし、頸椎の間にある椎間板は、最も老化が進む組織の1つとされ、ちょっとした動作を繰り返すことで老化した髄核が突出しやすくなり、痛みが生じるケースが多くあります。

 

一方、腰椎椎間板ヘルニアは、日々の動作により発症します。例えば、長時間の運転や中腰での作業、重たいものを持つなどにより、背骨が横に曲がってしまいます。その結果、痛みが強くなります。

症状

椎間板ヘルニアの症状は、腰や臀部の痛み、下肢のしびれ、感覚の異常、筋力低下などが挙げられます。脊椎の周りには多くの神経があり、飛び出した髄核がその神経を刺激するために激痛が走ります。

 

歩けなくなるほどの激痛を感じることも多く、眠れなくなるほどです。しかし、この痛みのピークは2〜3週間で過ぎていくことが多いです。この他にも、患部が動かせなくなる運動麻痺や感覚が鈍くなる感覚麻痺などの症状が見られることもあります。

検査方法

診察では、腰の痛みの度合い、痛みやしびれの場所、感覚異常の有無や筋力低下のチェックを行います。検査方法としては、X線撮影、脊髄造影、CTscan、MRIなどが行われます。

ヘルニアの治療法

ヘルニアと診断されたら、次は治療法についてです。手術は必要なのか、痛みの伴わない治療はあるのかなど、皆さんの気になる点を解消していきましょう。

手術は必要?

椎間板ヘルニアは、必ずしも手術が必要であるわけではありません。基本的に治療法には、観血的療法と保存療法の2つが存在します。激烈な痛みや麻痺がある重症の場合や、患者が早期回復を希望して医師が同意した場合などを除き、まずは保存療法を選択することが一般的です。

 

保存療法では、投薬治療、注射、コルセットなどの装具療法、運動療法、リハビリなどが当てはまり、痛みを取り除くよりかは対処する治療となります。一方で、観血的療法は手術治療のことを指します。

悪化させないために必要なこと

椎間板ヘルニアは誰にでも発症しうる病気です。一度治っても再発してしまったり、症状が悪化することも。椎間板ヘルニアが悪化すると、足の知覚障害、足の筋力低下や腱反射の消失、排尿や排便障害を起こしてしまう可能性があります。なるべく悪化を防ぐためにも、対処することが必要です。

 

椎間板ヘルニアの主な原因として、環境要因、遺伝要因、年齢の3つが挙げられると先述しましたが、環境要因は日頃から意識することで防げます。まずは負担のもととなっている動作を減らすように意識しましょう。どうしても重いものを持たなければいけない場合は、腰ではなく膝を使うことがポイントです。また、腰をひねったり、足を滑らすなど、少しの動作がきっかけとなり症状が悪化することもあるため、注意が必要です。

 

また、定期的に運動をして筋力をつけることも重要です。運動により正しい姿勢を維持しやすくなります。発症から間もない急性期は安静に過ごすことが一番ですが、痛みがある程度落ち着いてからは徐々に体を動かしていきましょう。椎間板ヘルニアにかかるとリハビリは必須となりますが、無理は厳禁です。医師や理学療法士と相談した上で、回復に向けてのリハビリを行ってください。

痛みがひどい場合は鍼灸もおすすめ

痛みがひどくなった場合、鍼灸治療もおすすめです。そもそも鍼灸治療とは何でしょうか。また、期待できる効果や使える保険などについても見ていきましょう。

鍼灸治療とは

鍼灸治療は、第一に神経の炎症を抑える東洋医学による治療法です。神経の炎症を抑えることで痛みが和らぎ、期待する効果を得られます。さらに、全身に存在するツボを鍼や灸で刺激することにより、体調不良の改善も促します。体の乱れを整える、免疫力を高める、血流をよくするなど、内臓の働きや自律神経の乱れを整える効果もあります。その効果は近年、WHO(世界保健機関)にも認められ、多くの人から支持を得ている治療法といえます。

 

鍼灸治療後は、できれば2〜3週間は体を安静にするよう勧められています。また、治療後の筋肉は緩んでおり、血液の循環が良くなっている状態です。リラックスしている体に、水分をしっかりと摂り入れることで効果が期待できます。一方、飲酒すると、さらに血液の循環が良くなり、気持ち悪くなったり、倒れてしまったりすることもあります。それ以外にも、長湯や激しい運動など、血液の循環を促す原因となる行動は避けましょう。

鍼灸治療で見込める効果

腰の違和感や痛みがある場合は鍼灸治療もおすすめです。人の身体には自然にケガや傷を治す自然治癒の力が存在します。鍼灸治療ではこの自然治癒力を利用し、皮膚や筋肉に人の目では気づかないほどの小さな傷をつくります。そこに直接鍼やお灸で刺激することで、自律神経の活動が変化し、痛みやしびれを和らげることができます。鍼灸治療では深部に働きかけ、痛みを和らげることができるのです。

鍼灸治療って痛いの?

鍼灸治療に興味があっても、実際にどのような治療を行うのか、痛みは伴うかを気にする人は多いはず。鍼と聞くと注射針をイメージする人もいるかもしれませんが、鍼灸治療で用いる鍼は一般的に髪の毛ほどの細さで、皮膚の痛覚受容器を刺激しないため、ほとんど痛みを感じないとされています。

 

しかしながら、鍼が当たった時に感じる「響き」と呼ばれる鍼灸独特の感覚を感じる人もいます。響きは、ズーンと重く感じるような、じわっと広がるような感覚で、あまり経験のない人は身構えてしまう場合もあるでしょう。しかし、慣れてくると逆にこの響きが気持ち良いと感じる人も多いです。痛みというよりも独特の感覚ですが、耐えられない人は遠慮なく伝えてください。

健康保険は使える?

椎間板ヘルニアで鍼灸治療を受ける場合は、残念ながら健康保険の適応外となります。全額負担となるため、鍼灸治療をお考えの方は事前に値段を調べておくといいかもしれません。保険適応外とはいえ、痛みが悪化している人には効果的だとされています。痛みやしびれに悩んでいる人は、一度検討してください。詳しく鍼灸治療について知りたい方は、かかりつけの整形外科医にご相談の上、鍼灸院を受診するかを決めましょう。

ヘルニアに効果的なツボ

椎間板ヘルニアだけでなく、腰回りの違和感や痛みに悩んでいる方は多いでしょう。そんな痛みは今すぐにでも取り除きたいですよね。実は、手足のツボは、椎間板ヘルニアをはじめとする急性の腰痛に効果的です。正しくツボ押しを行うことで、重かった腰がスッキリし、すぐに効果を実感することもできます。しかし、患部を直接マッサージすることは、さらに痛みを助長することにつながるので避けましょう。どこのツボが何に効くのかを理解した上で、実践してみてください。

腰腿点(ようたいてん)

腰腿点とは、人差し指と中指の付け根、中指と薬指の付け根にあるくぼみです。親指の腹を使って、円を描くように押したり、強めに押したりしましょう。2点の腰腿点に反対の手の親指と人差し指をあて、手の甲を挟むように押すと効果的です。

中封(ちゅうほう)

中封とは、内くるぶしと足首の前面にある太い腱のちょうど真ん中に位置するツボです。このツボは症状が強い人に効果的といわれており、痛みが出ない程度にグリグリと刺激することで痛みが和らぎます。

委中(いちゅう)

委中とは、膝の後ろの中央あたりにあるツボです。両手の中指で数回押します。軽く曲げた膝を両手でつかむと押しやすいですよ。

最後に

いつどこで発症するかわからないヘルニア。誰もがヘルニアになり得るということを忘れずに、症状や対処法などを知っておくと良いかもしれません。ヘルニアになってからも、なるべく痛みを悪化させないために治療することが必要となります。鍼灸治療は、そんな痛みを軽減させるおすすめの治療法の1つです。また、自宅で今すぐにできるツボ押しも実践してみてください。長引く痛みにお悩みの方は、ぜひ一度鍼灸師に相談してみてくださいね。

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