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副作用はあるの?美容鍼で得られる効果やリスクを解説!

2019.04.08

Contents

SNSやメディアで注目されている美容鍼。美容意識の高い人は施術を受けているし効果がありそう。その一方で、顔や体に鍼を刺している様子をみて「危険じゃないの?」と不安に思う方も少なくないでしょう。美容鍼は安全性が高く、比較的副作用の少ない美容法と言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?

この記事では美容鍼の効果と起こりうる副作用について解説します。また、リスクを回避して不安を解消した上で施術を受けるためのポイントやサロンの選び方もご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

自然治癒力を高める美容鍼

この章では、東洋医学と美容鍼の関係、美容鍼の性質について解説します。

 

東洋医学の鍼灸を美容に応用

美容鍼とは、鍼灸施術を行うことで顔面の血流を良くする効果が期待できる方法です。美容鍼は東洋医学の鍼灸がベースになっています。鍼灸では、鍼やお灸を使って体のツボを刺激し、血のめぐりを良くして体のさまざまな不調を改善する効果があります。

 

この鍼灸を美容に応用したのが美容鍼です。顔や頭のツボを中心に鍼を行い、血のめぐりを良くすることでさまざまな肌トラブルを緩和へと導きます。東洋医学の観点から、自律神経を高め、体の内面(内臓、神経系)への効果も期待できます。

 

体内から本来の力を引き出す

西洋医学では、病気の原因を取り除くために薬を服用します。しかし西洋医学で使用する薬は体外にある物質を取り入れることから、副作用が出やすいものです。その点、東洋医学の鍼灸は薬を使用することなく体内に働きかけて、体が本来持っている力を高めることで体の不調の緩和へと導きます。薬を使わないため、その点では副作用の問題はなく安全性があると言えます。

 

鍼灸がベースになっている美容鍼も、肌が持つ本来の力を引き出すものなので、鍼灸と同じく安全性があると言えます。

美容鍼が女性に人気の理由

年を重ねるとともに10代の頃のような肌のハリがなくなり、肌の悩みが増えていきます。美容整形でもエステでもなく、「健康に良さそうで美容にいいものがあれば…」という願望を叶えてくれるものとして、美容鍼の人気が出てきています。

 

この章では、美容鍼のメリットについて解説します。

 

エイジングケア

美容鍼には、加齢とともに気になるシワやたるみなどの肌トラブルの緩和につながる効果が期待できます。肌の弾力を保つ上で欠かせないコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの美容成分は年齢とともに生成量が落ちていきます。そのため、年齢とともに肌が弾力を失うと、シワやたるみなどの肌トラブルが目立ちはじめます。

 

顔の皮膚は、簡単にいえば「表皮(ひょうひ)」、「真皮(しんぴ)」、「皮下組織(ひかそしき)」という3つの層からなっています。表皮は顔の表面、真皮はその内側にあり、皮下組織はさらに奥にある層です。

 

美容鍼では、鍼を打つことで、美容成分が存在する皮膚の真皮層に微小な傷を与えます。この傷を修復させるために、人間が本来持っている「自然治癒力(人間が生まれながら持っている身体を回復させようとする力)」によって、お肌のハリや弾力性を保つ「コラーゲン」や「エラスチン」が生成促進されます。その結果、お肌の活性化を促しみずみずしさが増していきます。施術直後から肌がキュッと引き上がっているのを実感できるでしょう。

 

また美容鍼は頭皮の健康を維持する効果も。白髪はメラニン色素を作る「メラノサイト」という細胞の働きが弱まることが原因の一つに挙げられます。美容鍼で頭皮の血流を良くしてメラノサイトに酸素と栄養素を届けることで、色素が形成され健康的な頭皮と髪の発育をサポートします。

 

血流を促進して体調を整える

美容鍼は東洋医学がベースになっているので、こりや気になる部分の痛みなど、体質に関するさまざまなお悩みを緩和する効果もあります。美容鍼で使われる鍼は、太さ約0.10〜0.14㎜と髪の毛と同じくらい細いものを使用。鍼を顔の皮膚に数㎜〜10㎜ほどの深さで刺していきます。

 

鍼の刺激を受けた体は鍼を異物とみなし、これを除去しようとして血のめぐりを促進させます。血のめぐりがよくなると、血液の流れにのって酸素や栄養素だけでなく、熱エネルギーも体のすみずみまで届けられるので、体を温める効果が期待できます。また老廃物の除去も促進されるため、むくみが解消されるほか、こりや痛みなどの不調も緩和され、施術直後から顔や体がスッキリ軽くなるのが実感できるでしょう。

 

さまざまな不調な症状の緩和

自律神経は呼吸や内臓の働き、体温調整など、人が生きていくために必要な体の働きを支えています。自律神経は緊張時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経からなり、両者のバランスが保たれることで健康な状態を維持しています。しかし、ストレスなどで神経のバランスが乱れると、不眠やイライラ、めまいや動悸など、さまざまな不調があらわれるようになります。

 

鍼灸には自律神経のバランスを整える効果があり、自律神経の乱れによって引き起こされる不調を和らげてくれます。鍼灸がベースになっている美容鍼でも、その効果は期待できます。お肌の調子を整えながら、体調を整えることもできるのです。

ときには副作用がでることも

美容鍼を含め鍼灸治療は、副作用が少ないと言われ、老若男女問わず誰でも施術を受けることができます。鍼灸師は日々細心の注意を払って施術しています。とはいえ、大事な体に影響を与えるため、しっかりとリスクを把握しておきたいですよね。そこで本章では、美容鍼で起こりうる内出血を中心に解説します。

 

HARICCHI独自のアンケートでも、内出血を不安に思われる声がありました。内出血を心配される方の不安をこの章で解消していきます。

 

副作用として一番多くみられる内出血

・内出血とは

美容鍼の副作用の一つに、内出血が挙げられます。内出血とは、鍼によって毛細血管が微小に傷ついたときに、血管から漏れた血液が、一時的に皮膚の下に残って起こる現象です。内出血の大きさは、漏れた血液の量によって変わってきます。ほとんどの場合、数ミリ〜1円玉大の大きさです。

 

・内出血は避けて通れない?

皮膚の表層には無数の毛細血管が張り巡らされているため、どんなに腕のいい鍼灸師でもこれら毛細血管を全て避けて鍼をすることは不可能です。ただ、通常は血管の壁は弾力性があり、血管自体がしなやかな鍼を避けてくれるため内出血の可能性は低くなります。

 

しかし栄養が十分に取れていなかったり、血液の流れが滞っていたりすると、血管壁の柔軟性が弱くなり内出血の可能性が高まることもあります。

 

・内出血はすぐに消える?

もし内出血が起きたとしても、消えるまでの時間には個人差があるものの、痕が残るようなことはありません。長くても2〜3週間ほどで自然に消えていきます。内出血をするかどうかは実際に鍼治療を受けてみないとわかりません。もしも不安な場合は施術前に鍼灸師に相談してみましょう。顔の中心など目立つ場所を避けて鍼をすることもできます。

 

・内出血を起こしやすい人の特徴

内出血は以下の理由で、体質や健康状態によって誰でも起きやすくなる可能性があります。

 

1.遺伝や体質

・家族のなかにあざができやすい人がいて、それを受け継いでいる

・体質的に、ホルモンバランスが乱れやすかったり、皮膚が薄かったり、出血傾向が見られる

 

2.ストレスや疲労

・精神的、肉体的に疲れが溜まっており、体全体の代謝が悪く血管が弱くなっている

 

3.病気

高血圧、高脂血症、糖尿病など血管や血流に影響がある病気にかかっている

 

4.無理なダイエットや偏食

栄養が不足し、血管が脆くなっている

 

5.加齢

加齢により血管が脆くなっている

 

6.むくみやすい体質

むくみやすい人も血液循環が悪くなっているため、内出血の回復に時間がかかることがある

 

美容鍼を受けるときは、治療に入る前に内出血のリスクについて説明があります。少しでも美容鍼への不安や疑問があれば、遠慮なく担当の鍼灸師にご相談ください。

 

その他に施術後に起こりやすい反応もある

施術を受けた後、体が快方に向かう時に新陳代謝が高まり、体が変化についていけなくなると現れる状態が一時的に起こることがあります。いわゆるマッサージの後に起こる揉み返しのようなものです。

 

(施術後に起こる代表的な症状)

・かゆみ

・発熱、発汗

・眠気、倦怠感

・頻尿、排便増量

・生理出血の増量

・吹き出物、ニキビ

・症状増悪、痛みの移動

症状の種類や程度は、上記以外にも人によってさまざまです。

 

これらの症状は、美容鍼や鍼灸を初めて受ける方や虚弱体質の方に起こりやすく、「めんげん反応」とも呼ばれています。めんげん反応とは、東洋医学の考え方で、症状が回復していく過程で体を治そうとする力が働いている時に起こる一時的な反応です。

 

施術後2〜3日間程度が多いのですが、全ての人にあらわれる反応ではありません。もしあらわれたとしても「自分に鍼灸は合わない」とは思わず、「体が正常な状態に向かうために必要な期間」と認識していただいてから施術を受けられることをおすすめします。

 

施術後に体調の変化を感じたら、まずは施術者に相談し、ゆっくり過ごして睡眠をしっかり取りましょう。また、施術後は血流が良くなっているので、お酒の飲み過ぎに注意し、激しい運動も控えることをおすすめします。

 

施術後にあらわれる反応の種類

ここで、美容鍼の施術後に起こる主な反応についてみていきましょう。

 

①弛緩反応

組織同士のエネルギーのアンバランスにより、だるさや眠気、めまいなどの症状が現れる反応です。一部の組織において本来の働きができていない状態では、他の組織もその状態に合わせてエネルギーを抑えて活動しています。鍼によってその組織が回復してくると、他の組織とのバランスを保てなくなるために弛緩反応が起こります。しかし、時間の経過とともに安定してきます。

 

②排泄反応

体にたまっていた老廃物を排出するために起きる反応です。肌に吹き出物や発疹、ニキビなどができるほか、目やにが出たり尿の色が濃くなったりします。これは体が持っている解毒作用により起きるもので、体内が浄化されていく過程にあると言えるでしょう。

 

③回復反応

鍼で細胞が刺激されると、これまで血行が悪かった箇所に一気に血液が巡るようになります。すると発熱や吐き気、動悸などの症状があらわれます。細胞の活性化によって血のめぐりがよくなり、体が快方に向かっている証です。

副作用が起きたときの対処法

内出血の場合

・内出血が起きた場合の対処法

内出血ができた部分では炎症が起きています。炎症が起きるとその部分は熱を持ちますので、その熱を取ってあげることで炎症を抑えることができます。

 

内出血が起きてしまったら、まず冷やすことが大切です。患部を静かに指で押さえた後、氷などで冷やします。また、鉄分やビタミンCの摂取もおすすめです。一度にたくさん摂るのではなく、食事やサプリメントなどで継続して摂取するといいでしょう。

 

そして大切なのは、内出血した部分を触ったりこすらないことです。刺激を与えると悪化してしまうため、施術以外では触らず安静にしておきましょう。内出血が治るまでの期間は体調や体質、生活習慣によって個人差はありますが、長くても2〜3週間ほどでいつの間にか消えていくことがほとんどです。

 

内出血の色が残る数日間は、コンシーラーやファンデーションなどの化粧品を使えばある程度隠すことができます。内出血は正しく対処することで、長期間にわたってあとが残ることなく必ず消えるものなので、心配も少なくなるでしょう。

 

・美容鍼の内出血は悪いものとは限らない

美容鍼に興味があったのに「内出血ができることがある」と聞くと急に不安になったり、過去に内出血を経験してショックな思いをしたりした方もいらっしゃるでしょう。

 

美容鍼による内出血は決して良いものとは言えませんが、内出血は体の状態(不調など)によっても起こりやすかったり、体が治ろうとする生理現象の過程であったりします。東洋医学の観点では、血液中の滞り(停滞)のある方に生じやすいといわれています。

 

鍼を刺した部位は停滞している血流が促進され自然治癒力(=治ろうとする力)や新陳代謝が高まるため、内出血が治る過程で顔の古い組織や悪い部分も一緒に改善へとつながる可能性もあります。

 

美容鍼での内出血は、まずは元に戻らないようなものではないこと、そして体の状態を反映することもあり、内出血=「失敗」と言い切れるものではありません。

 

・美容鍼による内出血の予防法

美容鍼を行う鍼灸師も細心の注意を払い、鍼の刺し方や抜き方、施術を受ける方へのフォローなど工夫を凝らし、リスクを減らす努力をしています。しかし、リスクをできるだけ押さえるために、自分でもできる予防法があれば受ける前に知っておきたいですよね。下記で内出血の予防につながることをまとめてご紹介します。

 

1.細い鍼を使ってもらう

鍼が太いほど内出血した際のあざは大きくなりやすいので、内出血が心配な方は細い鍼で施術をしてもらうとよいでしょう。鍼灸師が使う鍼は髪の毛と同じくらい細いと言われていますが、さらに数ミリ単位で細かい種類があります。

 

一般的には、細いもので0.10㎜から太いもので0.30㎜くらいの鍼があり、治療する部位や患者の体質、治療方法によって鍼の太さを使い分けているのです。美容鍼を受ける際は、細い鍼での治療が可能か相談してみましょう。

 

2.肌の調子を整える

血行が悪く血管が脆くなっていると内出血が起こりやすいのですが、お肌の状態はそのバロメーターともいえます。特に顔は、体の中でもデリケートな場所です。肌トラブルが多い顔に鍼を刺すと、肩や腰に刺した時よりも内出血になりやすい傾向があります。

 

お肌が荒れているということは、血行の悪さから肌の代謝がうまく働いていない証拠にもなるので、普段からお肌の調子を整えることは重要です。乱れやすい食生活や睡眠を見直してみたり、美容の観点から手軽にできるケアをして、体の土台をつくりましょう。

 

肌の調子を整えることで、内出血ができにくい体づくりになるだけでなく、美容鍼の効果を引き出すことにもつながります。

 

3.大事なイベント前は事前に相談する

結婚式などのイベント前であれば、顔の目立つ場所の治療を避けてもらうなど、担当の鍼灸師に事前にイベントがあることを申告し相談しましょう。美容鍼を受けるときは、治療に入る前に内出血のリスクについて説明があります。その際に、少しでも美容鍼の不安や疑問があれば、遠慮なく担当の鍼灸師にご相談ください。

 

術後に症状があらわれる場合

・施術後の過ごし方

施術後は全身の血のめぐりがよくなっている状態です。アルコールは普段より回りやすく、お風呂ものぼせやすくなっていますので注意しましょう。激しい運動は極力避け、ゆっくりお休みください。

 

・施術後に症状がが出た場合

水分をしっかり取り、激しい運動は避けてゆっくり過ごしましょう。症状は人それぞれ異なるため、不安な場合は鍼灸師にご相談ください。

安心して美容鍼を受けられるのはどんなところ?

たくさんある美容鍼サロンの中から、リスクが少なく自分にピッタリのサロンを探すのは大変ですよね。下記では、サロンを選ぶ際に参考になるポイントを2つご紹介します。

 

鍼灸師が国家資格を取得しているか

鍼灸師とは、少なくとも3年間は鍼灸の専門学校または大学で座学と実技を学び、国家試験に合格し、厚生労働省の「はり師」「きゅう師」の双方の国家資格免許を取得した者です。そのため、鍼灸師を名乗るということは「はり師」「きゅう師」両方の国家資格を持っていることをあらわします。

 

気を付けたいのは、エステティシャン・セラピスト・整体師・マッサージ師が美容鍼を施術している場合です。確かに美容や体のケアに携わる人々ではありますが、「はり師」「きゅう師」の国家資格保有者ではありません。必ず「鍼灸師」に鍼を打ってもらいましょう。

 

なお、柔道整復師、あんま師は国家資格者ですが、鍼灸治療を行うことはできません。美容鍼を受ける場合は、サロンのホームページに鍼灸師の国家資格の情報が記載されているのかチェックしましょう。

 

施術環境が清潔か

サロンは、そこで働く鍼灸師の性格があらわれるものです。通うサロンを決めて、いざ扉を開けて一歩中に入ったときにどんな印象を持つかも大事なポイントです。具体的に以下のようなポイントをチェックしてみましょう。

 

・待合室

待合室はきれいで、落ち着くか

下駄箱やスリッパは乱雑になっていないか

アルコール消毒が設置されているか

換気は十分か

 

・施術室

施術ベッドのシーツやタオルは汚れていないか

道具の整理整頓はできているか

使い捨ての鍼を使用しているか

施術前に手指消毒・患部の消毒をしているか

 

・水回り

洗面台周りは濡れていないか

トイレはきちんと掃除されているか

事前に調べて自分に合うサロンを選びましょう

美容鍼は副作用の少ない施術ではありますが、施術後に内出血したり、術後に内出血などの反応などが出たりすることがあります。しかしこれらは一過性の症状であり、数日経てば落ち着いてきます。内出血などの反応が落ち着いて健康な状態を取り戻すと、体が快調になったことを実感できるでしょう。

 

リスクの少ない美容鍼ですが、内出血などの症状がどうしても気になる方は、施術前に担当者に相談してみましょう。リスクを回避するためには、あなたと鍼灸師の信頼関係が大変重要です。本記事でご紹介した選び方を参考に、あなたにぴったりのサロンを見つけて、不安を解消して美容鍼を受けましょう。

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