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貧血を引き起こす原因と鍼の効果について

2019.04.18

Contents

貧血には様々な種類がありますが、冷えをともなっている場合には鍼灸治療が効果的です!ここでは貧血の症状や原因、そして鍼灸治療の効果について解説します。

貧血とは

血液中には白血球や血小板、赤血球などの血液細胞が含まれていて、それぞれ役割が異なります。酸素の運搬をする役割を果たしている赤血球は、主にヘモグロビンというタンパク質から構成されているのですが、このヘモグロビンの量が正常値よりも減少してしまうと貧血となります。ヘモグロビンの材料となる鉄分の不足や、血行不良によりヘモグロビンの量が減少することで引き起こされる貧血のことを、「鉄欠乏性貧血」と言います。

貧血の症状

貧血になると酸素を運ぶヘモグロビンの量が減ってしまうため、体内の様々な臓器が酸欠状態になります。貧血の主な症状として立ちくらみやめまいを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、生理や授乳などが原因となっているケースを除くと、これらは低血圧による上半身の血液不足が原因であることが多いです。

貧血になると倦怠感や疲れ、顔色が悪い、頭が重い、動悸や息切れなど様々な症状が現れますが、どれも気付きにくい症状のため、日常生活の中で自分が貧血であることに気付くケースはあまり多くありません。

貧血は女性に多い

女性は生理や婦人科系の疾患(子宮筋腫や子宮内膜症など)の影響で出血が多いので、女性の約10%は鉄欠乏性貧血であると報告されています。貧血まで至らない鉄欠乏状態、いわゆる隠れ貧血までを含めると、生理のある女性の約半数は何らかの鉄欠乏状態にあると言われています。

貧血になる原因は?

バランスの偏った食事

血液中の赤血球やヘモグロビンの材料となるのは鉄分とタンパク質です。極端なダイエットなどでバランスの偏った食事をしていると、良質な栄養素を摂取できずに赤血球やヘモグロビンを上手に作り出せなくなってしまいます。また、サプリメントで鉄分を摂取することは可能ですが、摂取した鉄分を吸収するために必要なビタミンCや血液を作るための栄養素が不足していると貧血になってしまうのです。

生理・授乳

生理では出血に伴い体内のヘモグロビンが排出されてしまうので、貧血になりやすくなります。また、授乳中は母乳を分泌するためにより多くの鉄分を必要とするので、鉄分が不足して貧血によるめまいや立ちくらみに悩まされる方も多いです。

病気が原因のことも

貧血で注意したいのが、重大な病気が隠れている場合です。例えば、関節に痛みが出る関節リウマチでは、体内で炎症のシグナルを出す「炎症性サイトカイン」という物質が作られます。炎症性サイトカインは、体内に保管されている鉄をヘモグロビンの合成に利用するのを阻害したり、摂取した鉄を消化管から吸収するのを妨げたりする働きがあるために、貧血を合併する方が多いです。貧血によるだるさのほかに、朝起きた時に手指がこわばっているなどの症状が見られたら、整形外科を受診しましょう。

また血液のがんである白血病は、白血球を作る骨髄の細胞ががんになることで、異常な白血球ばかりが作られるようになり、赤血球が作られなくなるために貧血を引き起こします。白血病はゆっくり進行するので初期の自覚症状はほとんどなく、健康診断で白血球の増加を指摘されて初めて発見されるケースが多いです。自覚症状がないため怖い病気ですが、早期発見のためにも1年に1回は健康診断を受診するようにしましょう。

冷えをともなう貧血には鍼灸が効果的!

貧血では血液の中のヘモグロビンの量が少ないために、酸素を十分に運搬できず血行不良になり、特に体の末端に冷えをともなうことがあります。このような場合には、血行をよくして末端にも十分に血液を循環させることで、冷えを改善することができます。血行をよくする方法としては、運動や入浴など様々ありますが、即効性に優れているのが鍼灸治療です。

鍼の刺激を受けた体は、異物から攻撃を受けたと認識し、異物を追い出すためにたくさんの血液が集まってきます。鍼灸治療ではこのメカニズムを利用し、全身に存在するツボを鍼やお灸で刺激して血行を促進するのです。即効性に優れているため、施術後すぐに体がポカポカとあたたかくなり、血行がよくなったと感じることができるでしょう。

最後に

貧血は様々な要因で引き起こされますが、最も怖いのは病気が隠れているケースです。貧血以外に体に違和感を感じたら、まずは医療施設を受診しましょう。冷えをともなう場合は鍼灸治療が効果的なので、貧血による冷えの症状にお悩みの方は、一度鍼灸治療を取り入れてみるのもおすすめです!

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