美容鍼の施術中に眠くなるのはなぜ?
2019.05.28

Contents
美肌効果のある美容鍼ですが、施術中いつの間にか寝てしまった、という方も多いのではないでしょうか。美容鍼には気持ちをリラックスさせ、自然な眠りへ導いてくれる効果もあります。ここでは美容鍼の施術中に眠くなるのはなぜなのか、そのメカニズムについて解説します。
健康な美しさへ導いてくれる美容鍼
美容鍼は、顔周りを中心に全身のツボに鍼で刺激を与えることによって、さまざまな肌トラブルを解消してくれる美容法です。鍼が体に入ると、体内の免疫機能は鍼を異物と認識し、これを排除しようとして血行を促進させます。また、細胞の自然治癒力が高まって、新陳代謝が活性化します。これによりいきいきとした美しい肌へと生まれ変わっていくのです。
美容鍼は体の外側から何かを足すのではなく、体の内側にダイレクトに働きかけることで体が本来持っている力を高め、健康で美しい肌へと導いてくれるのです。
施術中に眠くなるのはなぜ?
自律神経の働き
美容鍼の施術中に眠くなるメカニズムは、自律神経と関係しています。自律神経は自分の意志とは関係なく活動している神経のことで、内臓の働きを調整したり、血圧のコントロールをしたりして、生命活動を支えています。
自律神経は、緊張時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経からなります。交感神経が優位な状態では、血管は収縮し、心拍数は上昇、胃腸の活動は抑制され、活動的に動ける体になります。逆に、副交感神経が優位な状態では、血管は拡張し、心拍数は減少、胃腸が活発に働くようになります。私たちの体は、無意識のうちに自律神経によってコントロールされているのです。
鍼は副交感神経を優位にする
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。健康な体では、交感神経が優位になると副交感神経はお休みし、副交感神経が優位になると交感神経はお休みするというバランスで成り立っているのですが、強いストレスに晒され続けると、常に交感神経が優位になり、体はずっと緊張状態にあります。そうすると自律神経のバランスが乱れ、イライラや動悸、不眠やめまいなど、様々な不調を感じるようになるのです。
鍼には副交感神経を優位にする作用があるので、体を緊張状態から解放し、リラックスした状態へと導く作用があります。
不眠症にも効果的な美容鍼
鍼によって副交感神経が優位になると、血管が拡張し血の巡りがよくなります。すると血液といっしょに熱エネルギーが体内を循環し、体がポカポカと温かくなってきます。人の体は寝るときに熱を体の表面から発散させることで、体温を下げて休息状態に入ります。つまり体が温かくなることは、そのあとスムーズに眠りに入るための準備となります。
ピリピリした神経が鎮まり、心が安らいでいくことを実感して頂けるでしょう。普段、不眠に悩まされていても、施術中にうとうとして眠りにつかれる方も多くいらっしゃいます。
最後に
美容鍼は自律神経のバランスを整え、副交感神経を優位にすることで、血の巡りをよくして体をリラックスさせる効果があります。施術中に眠くなるのはこのためで、不眠症にも効果があります。不眠症に悩まされている方や、原因不明のイライラに悩まされている方は、ぜひ美容鍼を受けてみてはいかがでしょうか。
<<< ブログTOPに戻る