肌トラブルにサヨナラ!肌荒れ改善のためにできること
2022.08.30

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「赤くなったニキビ」や「頬のカサカサ」、なんとなく「顔色がくすんで化粧のりが悪い」など、肌トラブルの大きな原因は身体の内側にあることが多いのを知っていますか?自律神経や血行不良・胃腸の働きと肌トラブルには大きな関係があります。そのため、身体の内側からキレイにしていくことが肌トラブルの改善へとつながります。生活スタイルを見直し、それでも改善できない場合は鍼灸治療がお役に立つかもしれません。肌荒れの原因に根本からアプローチし、健康的なお肌を目指してみませんか。
あなたの気になるお肌のトラブルは?
ニキビなどの肌荒れ、カサつく乾燥肌、くすんだお肌など、お肌のトラブルでお悩みの方はどのくらいいるのでしょうか。HARICCHIでは、独自にアンケート調査を試みました。
調査:2022年4月(200名から回答)
ニキビ・吹き出物などを含む「肌荒れ」が第1位となり、47.5%と約半数の方が悩んでいると回答しました。また、第2位の乾燥やかさつきなどで悩んでいる方が46.5%、肌色のくすみが気になるという方が45.5%で第3位。
上位3項目が半数近くの方に当てはまる結果となりました。それに対して、毛穴の汚れ、シミやそばかす、小じわなどは少数派でした。シミやそばかす、小じわなどについて悩んでいる方は少なくないと考えられますが、急にできるわけではないので「肌トラブル」という認識ではなかったのかもしれません。
ここでは、意見の多かった4項目のお悩みについて、原因と対策を考えていきましょう。
第1位:ニキビなどの肌荒れ(47.5%)
最も回答が多かったのは「肌荒れ」です。朝、鏡を見て昨日までなかったニキビを見つけてショックを受けたことのある方も多いのではないでしょうか。赤くはれてしまったニキビはとても目立つ上に、スキンケアやお化粧の際に痛みを感じることこともあり、とても気になりますね。
ニキビや吹き出物は、皮脂の分泌が過剰にあったり、毛穴の角質が厚く(硬く)なったりすることで毛穴の出口が塞がり、皮脂がたまってできた隆起です。状態によって、大きく4つの種類に分類されます。
・白ニキビ:塞がった毛穴に皮脂などの分泌物が溜まってできた隆起。まだ赤みがなく、炎症を起こす前の段階です。
・黒ニキビ:白ニキビが少し悪化して、隆起した部分の毛穴が広がり、空気に触れて酸化することで変色したもの。毛穴の黒いポツポツが見えます。
・赤ニキビ:溜まった皮脂に細菌が繁殖し、炎症を起こし赤く腫れた状態です。
・黄ニキビ:赤ニキビがさらに悪化し、膿がたまった状態です。
赤ニキビ・黄ニキビと症状が悪化していくにつれ、そのまま放置しておくと跡に残ってしまう場合もあるので、気づいたら早めのケアが大切です。思春期の方は特に悪化しやすいので、症状を繰り返す場合は皮膚科を受診し、適切な治療を受けること事も必要です。
第2位:乾燥・カサつき(46.5%)
季節の変わり目などに、肌のかさつきやかゆみを感じる方も多いのではないでしょうか。お肌は、本来バリア機能で守られており、外側からの刺激や異物の侵入、内側からの水分の蒸発を防いでいます。
しかし、さまざまな要因によるターンオーバー(※)サイクルの乱れからバリア機能が低下してしまうと、紫外線や空気の乾燥など外側からの影響を受けやすくなります。お肌の水分が不足すると弾力やキメが失われ、かさついて粉がふいたり赤くなってかゆみを伴うようになったり、小じわの原因にもなってしまいます。
また、頬は乾燥肌、Tゾーンは脂性肌と別々の肌トラブルに見舞われる場合もあります。
※ターンオーバーとは※
肌が生まれ変わる周期。肌には、表皮・真皮・皮下組織がありますが、肌の一番表面にある表皮でおこる細胞の生まれ変わりをターンオーバーと呼びます。表皮の内側で作られた細胞が、徐々に外側へと押し出され、最後には垢となって排出される周期のこと事をターンオーバーサイクルと呼び、健康な肌の場合、約4週間で新しい細胞に生まれ変わります。
第3位:くすみ(45.5%)
肌荒れ、乾燥に続いて多かった肌の「くすみ」ですが、さまざまな要因が考えられます。くすみにお悩みの方は、ご自分のくすみがどのパターンにあてはまるのか考えてみましょう。
1.古い角質によるくすみ:
こびりついた古い角質によってくすんだ肌色に見えます。乾燥と同じく、ターンオーバーサイクルの乱れが大きな原因のひとつです。年齢と共に低下していくターンオーバーサイクルですが、睡眠不足や疲れ、生活スタイルの影響によっても乱れることがあります。
2.メラミン色素の沈着によるくすみ:
紫外線を浴びることや、こするなどの摩擦による外部からの刺激で生成されたメラミン色素が排出されず、沈着してくすみとなっています。
3.乾燥によるくすみ:
バリア機能が低下して乾燥した肌は、弾力やお肌のキメが失われてしまうため、影ができやすくなり、影になった部分がくすんで見えます。
4,血行不良が原因のくすみ:
睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足、ストレスなどが要因で血流が滞っていることが原因。身体の隅々まで新鮮な血液が届かず、血色が悪くなっている状態です。冷え性の方に多くみられます。
第4位:化粧のりの悪さ・化粧崩れ(36.0%)
アンケートでも4位と多数派だった化粧のりの悪さや化粧崩れですが、上位3項目の「肌荒れ」「乾燥」「くすみ」が主な原因と考えられるため、これらを改善すると一緒に解決できるでしょう。疲れやストレスを感じているときには、いつもより顔色が悪かったり、肌荒れを起こしやすくなります。
そのため、朝のお化粧時に鏡を見て「今日は肌が荒れているから化粧のりが悪い」と気になる方が多いようです。
肌荒れの原因と対処法
ご自分の肌荒れがどのタイプかをふまえた上で、肌荒れを起こす原因と対処法を考えていきましょう。スキンケアも大切ですが、外側だけでなく身体の内側からの改善がとても重要です。
睡眠不足
肌の細胞の多くは、睡眠中につくられます。入眠後のノンレム睡眠(※)時に成長ホルモンがたくさん分泌されて肌のターンオーバーが活性化されるため、質の良い睡眠をとることはお肌にとても大切なのです。
温かいお風呂にゆっくりとつかって体を温め、室内を暗くして心地の良い眠りへ導いてあげましょう。眠る直前のテレビやスマホなどは睡眠の質を低下させる恐れがあるため、控えることをおすすめします。
※ノンレム睡眠とは※
脳が眠っている深い眠りの状態のこと。入眠直後が一番深い眠りで、その後レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠を約90分のサイクルで繰り返します。
ストレス
ストレスというと人間関係や職場・学校などから受けるイメージが大きいですが、暑さや寒さなど、人は生活の上でさまざまな要因からストレスを受けています。
過度なストレスを感じると、食欲や睡眠にも影響が出てきますし、自律神経の乱れは血行不良や冷え性にもつながり、結果的に肌のターンオーバーサイクルが乱れる原因になってしまいます。
現代社会においてストレスから離れるのは難しいことかもしれません。ストレス発散できる趣味を持つ、リラックスできる時間をつくるなど、自分なりの解消法を模索してみましょう。
食生活
食べすぎ・飲みすぎはもちろん、食生活の乱れは胃や腸に大きな負担がかかります。それに伴う消化不良でお肌に十分な栄養が届かなくなり、お肌のトラブルにつながると言われています。
忙しいと、すぐに食べられる菓子パンやインスタント食品を選んでしまいがちですが、そんな時は野菜ジュースやヨーグルト、フルーツなどを取り入れて、バランスの良い食事を意識しましょう。作り置きのお惣菜を常備しておくのもおすすめです。
また、体内の水分が不足することはターンオーバーの乱れにもつながります。デスクワークなどで室内にいることが多いと喉の渇きを感じづらいので、水分はこまめに摂取しましょう。
運動不足
適度な運動は肌のターンオーバーの活性化につながります。無理のない範囲でジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を日常に取り入れることで、血液の循環が良くなり、体の細胞の隅々までしっかりと酸素を届けることができます。
身体を動かすことでストレスを発散でき、程よく疲れることは質の良い睡眠にもつながりますので、肌荒れ改善に効果が期待できます。
外で運動をする場合は紫外線対策を忘れずに。汗をかいたら清潔なタオルで優しく拭きましょう。
血行不良
睡眠不足・食生活・運動不足やストレスなどが重なり、血行不良になることでも肌荒れを感じます。血のめぐりが滞ると血色が悪くなり、顔色がくすんで暗く見えてしまいます。また、ターンオーバーにも悪影響が出てしまうため、吹き出物をはじめとする肌荒れを引き起こすことにつながります。
血流が良くなると、血液によって身体の隅々の細胞まで新鮮な酸素が運ばれ、不要となった老廃物をしっかりと回収してくれるため、体調と共に肌荒れの改善にもつながります。
スキンケア
夏は紫外線、冬は乾燥した空気など、外部からの刺激からお肌を守るために、適切なスキンケアは欠かせません。肌荒れを起こしている場合は、お肌のバリア機能が低下していることもあり、特に外部からの刺激に弱い状態になっています。
・洗顔は手の力でゴシゴシ洗うのではなく、泡で優しく洗う。
・洗顔後は油脂が落とされ無防備な肌になっているため、たっぷりの化粧水や乳液でなるべく早く潤いを補給する。
・紫外線対策と保湿ケアはこまめに行う。
特に気をつけたいのは上記の3点です。内側からキレイにすることと、外側からのスキンケアを合わせることで肌のバリア機能を修復し、肌荒れ改善の効果を高めましょう。
肌荒れ改善のために、美容鍼でできること
肌荒れ改善についてご自身で試せるセルフケアをご紹介しましたが、これまでの生活スタイルをいきなり変えるのは難しい部分もあるかもしれません。そんな時には、美容鍼を試してみてはいかがでしょうか。美容鍼によって肌荒れ改善につながるさまざまな効果が期待できます。
美容鍼とは
東洋医学の「鍼灸治療」を美容の分野に応用したものが美容鍼です。東洋医学において、「ツボ」への刺激は血液の流れを介してその先の組織や臓器に働きかけると考えられており、鍼灸治療においては、体にあるツボに鍼やお灸で刺激を与えます。
これは美容においても同様。顔や頭部をはじめ身体にあるツボを刺激することによって、内側からお肌のさまざまな悩みをケアし、改善していこうというのが美容鍼の考え方です。
美容鍼で期待できる効果
コリの解消による血行促進
美容鍼の施術では、凝り固まった筋肉に刺激を与えてコリを解消したり、免疫細胞を刺激したりすることで血流不足を改善する効果が望めます。血のめぐりが良くなると、身体の隅々の細胞まで酸素がいきわたると共に老廃物を回収してくれます。
これにより吹き出物などの肌荒れ改善につながります。また、冷え性の方は、血流が良くなることで冷え性が改善され、くすみの解消効果も期待できます。
ストレス緩和・睡眠の質の向上
固くなった筋肉がほぐれることでリラックス効果を高め、ストレスの緩和につながります。また、ストレスの緩和と血流改善から、乱れた自律神経の調整や機能向上の効果が見込めるため、睡眠の質も高めることが期待できます。
ターンオーバーサイクルの改善
美容鍼の刺激によって、皮膚の表面には目には見えないほどの微小な傷が作られます。それらの傷を修復しようと、細胞の免疫反応が働きます。
ハリのある肌を保つために必要なヒアルロン酸や、コラーゲン繊維やエラスチンなどの物質は年齢を重ねると生成されにくくなりますが、鍼の刺激への反応により真皮層にある細胞が活性化され、それらの生成を促します。お肌の真皮層に直接刺激を与えることで肌のターンオーバーを促すきっかけにもなり、内側から改善する効果も期待できます。
他にも期待できる、嬉しい効果
実際に美容鍼を受けた方の多くは、施術直後から効果を実感しています。
血液やリンパの流れが良くなることで皮膚の隅々まで栄養や酸素が運ばれ、顔色が明るくなり、顔のコリをほぐすことで、肌のハリを保つ効果も期待できます。
まとめ
肌荒れ改善には、生活スタイルを見直して身体の内側からキレイにしていくことがとても大切です。バランスの良い食事と適度な運動、質の良い睡眠を意識するだけでもお肌の変化を感じることができます。お肌だけでなく、身体全体でも効果を感じることができるので、ぜひ実践してみてください。
また、忙しい方や生活スタイルの見直しが難しい方は、美容鍼を試してみることをおすすめします。どちらも継続することで、より効果を実感でき、効果が持続しやすくなるでしょう。肌荒れに悩まない美肌を手に入れるために、行動に移してみましょう。
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