肌荒れや肌の赤みに優しくアプローチ!美容鍼が持つ実力とは
2022.08.30

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顔がいつもほてったように赤くなる、大人の肌の赤み。こうした肌の赤みはどうして起きるのでしょうか、そして赤みをなくすにはどうしたらよいのでしょうか。実は肌の赤みは、体全体の健康と大きな関わりがあるのです。そんな困った肌の赤みに対し、自宅でできるセルフケア方法や、美容鍼にできることをご紹介します。
肌の赤みを引き起こすメカニズムとは
肌が赤いと、顔全体が垢ぬけない印象になってしまう。メイクでなんとか隠しているけど、それももう限界…。そんな困った肌の赤みですが、なぜ肌の赤みが起きるのか知っていますか?
お肌の炎症
炎症を起こしているとき、お肌は赤くなります。炎症とは本来、体を健やかに保つための防御反応です。体の中に細菌やウイルスなどの悪いものが入ってくると、体を守るために白血球などの細胞を集める指令が出されます。集められた細胞が細菌やウイルスと戦うときに、肌が熱くなったり赤く腫れたりする反応を起こしますが、これがいわゆる「炎症」と呼ばれるものです。
なお健康な肌であれば、たとえ外からのさまざまな刺激にさらされても、すぐには炎症は起こりません。それは私たちの肌に備わっている「バリア機能」のおかげです。お肌の一番外側にある角質層は、体の外側から来る刺激からお肌を守っています。
ところが、お肌が乾燥すると皮膚がめくれたような状態になります。すると外部からの刺激によって肌の奥にある細胞が壊されたり、健康な状態であればブロックできるような異物が侵入しやすくなったりし、お肌が炎症を起こしやすくなってしまうのです。
毛細血管の拡張
お肌に赤みをもたらすもう一つの要因は「血管の拡張」です。体を細菌などから守るために起こる反応である「炎症」ですが、細菌が退治された後には、炎症を起こした部分を早く元の状態に戻そうという作用が働きます。
体は細菌と戦うために集めた白血球などを元の場所に戻そうとし、毛細血管を拡張させ、皮膚の血液量を増加させます。それによって一時的に肌が赤くみえることがあるのです。
通常であれば、炎症が治まるとともに毛細血管が収縮し、お肌の赤みも引いていきます。けれども、お肌のコンディションによっては毛細血管がなかなか収縮せず、「血流量の多い状態=肌に赤みがある状態」がずっと続くこともあるのです。
めぐりの滞りによる赤み
顔のお肌が赤くなりがちな人に多いのが、血行、つまり血液のめぐりがあまりよくないという問題です。血液のめぐりが何らかの原因によって滞ると、お肌の奥に集中している毛細血管が収縮せずに拡張したままになってしまいます。そのためお肌が赤く見えてしまうわけです。
また、これは単なる見た目の問題だけにとどまりません。毛細血管は肌の細胞に栄養や酸素を運び、老廃物を回収するという大切な働きをしています。血液のめぐりが悪いということはつまり、お肌の新陳代謝のリズムが乱れがち、ということでもあります。こんな人は、体の内側から血液のめぐりを正しく整える必要があるでしょう。
肌が赤くなる原因となるものとは?
肌が赤くなるメカニズムはわかったけれど、わたしの場合はどれに当てはまるのだろう、なぜ赤くなるのだろう、と思う方もいるでしょう。お肌の赤みに絶えず悩まされがちな人がいる反面、まったく赤くならないという人もいます。何が原因でお肌に赤みが起きるのでしょうか。
お肌が乾燥することによる赤み
肌の水分が減ってしまった乾燥肌の人のお肌は、赤みが起きやすくなります。乾燥肌の方の場合、単に赤いというよりは、くすんで赤黒くみえることが多いようです。
前項で述べたようにお肌の乾燥が進行すると、肌のバリア機能が低下します。その結果、ちょっとした刺激にもお肌が敏感に反応してしまい、カサつきや炎症を起こしやすくなります。それがお肌がいつも赤く見える原因になるのです。
ニキビや皮脂が原因の赤み
皮脂の分泌がうまくいっていないときも、お肌は赤くなります。乾燥した状態が続くと、お肌は皮脂を過剰に分泌します。足りない潤いを補おうとするからですが、この過剰に分泌された皮脂によってお肌がかぶれてしまうのです。そのために肌荒れが起き、お肌が赤くなってしまいます。さらには皮脂を分泌する毛穴が炎症を起こすと、ニキビができる原因にもなるのです。
花粉症や大気汚染によるアレルギー反応
季節の変わり目になると、かゆみとともに顔が赤くなってしまう。これは花粉が原因かもしれません。お肌に花粉がつくことでアレルギー反応が起こり、炎症を起こすことで肌荒れや赤くなる症状が現れることがあるのです。
また、排気ガスなどの大気汚染によっても肌の炎症やかゆみを感じることがあります。
このような場合には原因となる物質を突き止めるとともになるべく、アレルゲン(アレルギーの原因になるもの)が肌に触れないような工夫が必要になります。自分がどんな物質に対してアレルギー反応を起こすのか、皮膚科に相談して検査してもらうと良いでしょう。血液検査でそれを調べることができます。
肌の赤みをセルフケアするには
ここからは、炎症を起こして赤くなったお肌のセルフケアについて解説していきます。
スキンケア
お肌のトラブルをくり返すと、「顔の赤み」が起きやすくなってしまいます。そうならないためにも、肌のバリア機能を高め、外部からの刺激に強い肌をつくることが大切です。毎日のスキンケアでは、「肌をこすらない」「肌のうるおいを逃さない」ことを意識して、健やかなお肌を目指しましょう。
やさしく洗顔
洗顔のポイントは、やさしく汚れを落とすことです。ゴシゴシこすると肌を傷つけ、バリア機能を低下させてしまいます。洗顔料をしっかりとふわふわに泡立てることがポイントです。泡立てネットや、泡タイプの洗顔料を試してみましょう。
また、入浴時の洗顔に熱いお湯を使うと必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌が乾燥しやすくなります。ぬるめのお湯ですすぎ残しのないように洗ってください。
たっぷり保湿
洗顔後の肌は乾燥しやすいため、なるべく早く保湿するのが大切です。まずは化粧水でうるおいを与え、その次に美容液を。最後にうるおいが逃げないように乳液やクリームで仕上げます。夏でも保湿は必ず行いましょう。
お肌にやさしい化粧品
バリア機能が低下している肌には、低刺激処方の化粧品や自分の肌に合う成分が含まれている化粧品を使用しましょう。特に乾燥が気になる人は、セラミドなどの保湿成分が配合されたものがおすすめです。
紫外線対策
紫外線はお肌の乾燥を引き起こします。また、日焼けした肌はやけどしたのと同じダメージを受けた状態です。日差しが強いときは、帽子や日傘、そして日焼け止めなどで肌を守ってください。紫外線対策は、日差しの強い夏だけでなく一年を通して行いましょう。
生活習慣を整える
肌のバリア機能を高めるためには、生活習慣に気をくばることも重要です。
栄養たっぷりの食事
1日3食しっかりと食べて、肌の材料となるタンパク質や、便秘を防ぐ食物繊維、お肌のリズムを整えるビタミン・ミネラルを補給できるように心がけましょう。
・ビタミンB2:肌や粘膜を保護し皮脂分泌を調節する
→レバー、うなぎ、卵、アーモンドなど
・ビタミンB6:お肌のリズムに働きかける
→レバー、かつお、まぐろ、ニンニク、ピスタチオ、焼きのりなど
・ビタミンC:酸化ストレスから肌を守り、コラーゲンを生成する
→赤ピーマン、ブロッコリー、レモンなど
・ビタミンA:肌や粘膜を正常に保ってくれる
→レバー、うなぎ、ニンジン、ほうれん草、かぼちゃなど
・ビタミンE:酸化ストレスから肌を守り、血行を促進する
→ツナ缶、たらこ、アーモンド、アボカドなど
・鉄分:血液の材料となって全身に酸素を運ぶ
→レバー、あさり、しじみ、青のり、ひじき、大豆など
質の良い睡眠
肌をつくる細胞は睡眠中に生まれます。深くぐっすりと眠るためにも、寝る1〜2時間前には入浴するとよいでしょう。そうすると就寝時にはちょうど体温が下がってぐっすり眠れるようになりますよ。
また寝る前には寝室の照明を落とし、肌触りのよいパジャマや寝具で心地よい眠りを促しましょう。寝る直前の飲食や、テレビ・スマホなどブルーライトを発する機器の使用は質のよい眠りを妨げてしまいます。なるべく避けた方がよいでしょう。
適度な運動
適度に運動することも、すこやかな肌の維持のためには大切です。特にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、血液の循環を促します。それによって体の隅々まで必要な栄養や酸素が行き渡り、肌のリズムを正常化させるのに役立つでしょう。また、適度な運動はストレスによっておこるお肌のリズムの乱れを整えるための、良いアプローチにもなります。
肌への刺激を避ける
肌のバリア機能が低下しているときは、普段なら何でもないことに刺激を感じ、赤みやかゆみを感じることがあります。ですから、肌トラブルの原因物質をなるべく取り除くことが大切です。
・汗をかいたときはこまめに拭き取る
・部屋をこまめに掃除し、アレルゲンとなるダニやカビを取り除く
・枕カバーやシーツはこまめに交換し、清潔な状態を保つ
・エアコンや暖房器具を使うと肌が乾燥しやすいため、加湿器などで湿度を40~60%にコントロールする
・髪の毛が肌に触れないようにする
・花粉が多い季節はマスクなどで肌を守る
ハリッチ独自アンケートをチェック
これからご紹介するのは、女性が持つお肌の悩みについて、2022年4月に実施したハリッチ独自アンケートの結果です。
あなたが美容鍼に抱くイメージは?
・むくみが取れそう 19%
・痛そう 18%
・顔がリフトアップしそう 18%
・高そう 17%
・肌にハリが出そう 13%
・健康に良さそう 12%
・肌のくすみが取れそう 4%
*2022年4月ハリッチ独自アンケートによる。回答数200名・複数回答
上位になったのは、いずれも20%近い回答があった「むくみがとれそう」「痛そう」「顔がリフトアップしそう」「高そう」です。この結果から、美容鍼にはそれなりに効果を期待しているが、その反面痛みや値段の高さに対する不安があることが分かります。
ここからは、そんな美容鍼がお肌のトラブルに対してできるアプローチについて述べていきます。
美容鍼が肌の赤みにアプローチ
美容鍼のベースである「鍼灸」は、古代中国より発展してきた東洋医学の一つです。全身に存在するツボに鍼を打つことで血液の流れをよくし、体が持っている本来の力を引き出すことができるため、昔からさまざまな病気や怪我の治療に使われてきました。
なお、美容鍼にて使用される鍼の太さは一般的に0.1mmであり、注射針の3分の1とも言われています。蚊の針先が0.8mm、髪の毛の太さが0.05mm〜0.15mmであることなどを考慮しても、美容鍼がかなり細く作られていることが分かりますね。
実際に美容鍼を体験された大部分の人は「痛みをほとんど感じなかった」という感想を持たれることが多いようです。その理由は、前述した鍼の太さや鍼の刺し方、施術院の方針などが大きく関わっており、痛みを感じないどころか、むしろ気持ちいいと感じる人も珍しくありません。
美容鍼にできることは
ここからは、美容鍼が肌の赤みに対してどのようにアプローチできるかについて述べていきます。
血行が促進される
美容鍼をすると、血流がよくなることで肌のすみずみまで酸素や栄養素が行き渡り、肌本来の調子を整えることができます。
そのメカニズムについて簡単に説明すると、まず鍼によって体に刺激を与えることで体内に異物が入ってきたと認識させます。すると体は異物を排除し、傷を修復しようとして血流を促進させます。血液の中には患部の修復に必要な赤血球や白血球などが含まれているので、血行をよくしてこれらの物質を効率よく運搬しようと働きかけるのです。
美容鍼を受けると、施術直後から体がポカポカと温まるのを感じることができ、血行不良や冷えやすい体質の改善には向いていると言えます。
こうして血行がよくなることで、お肌のリズムもよくなり、肌の赤みや荒れに対しても適切なケアができるというわけです。
新陳代謝機能にアプローチ
美容鍼による刺激を受けた肌は、自己治癒力によって新しい細胞を生み出そうとする働きが強くなります。新しく生まれた細胞に十分な酸素と栄養を届けることで、新陳代謝機能にアプローチし、肌のリズムが整えられ、肌本来のバリア機能も高まっていくのです。
また、美容鍼には体の中から元気を呼び覚ます作用もあるので、肌を紫外線などのダメージから守ったり、炎症が起きてもひどくならないように働きかけたりするなど、肌荒れを予防する素肌作りにも力を発揮します。
自律神経のバランスを整える
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが均等に保たれていることが大切です。しかしストレスなどが原因で交感神経が過剰に働くようになると、イライラや不眠、動悸など、さまざまな体調不良を引き起こします。
美容鍼には副交感神経の働きを活発にする効果があるため、乱れてしまった自律神経のバランスを整え、肌荒れをはじめとするさまざまな体調不良をケアしてくれます。また、心身をリラックスした状態にしてくれるので、イライラを鎮め、ストレスケアへの適切なアプローチも期待できるでしょう。
まとめ
肌の赤みがあると気分が落ち込むだけでなく、メイクなどで無理に隠そうとすることで、かえってお肌の状態が悪くなってしまうこともあります。自宅でのセルフケアで思ったような結果が期待できない場合は、プロの手による美容鍼を試してみてはいかがでしょうか。肌本来のバリア機能を高め、健やかな素肌を目指すことで、肌の悩みに対してもきっと適切なアプローチができるでしょう。
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